イベント帖@EWE

◆ジュカ編◆

 

概要 第1週 第2週 第3週

 

ジュカ編概要 2002/01/17〜2002/02/08

プロローグ

 今回のプロローグは、UOの第4の拡張パッケージである「ウルティマオンラインブラックソーンの復讐」の物語として発表されたものになります。
 BNNのワールドニュースで発表された以下の全6話がこれにあたります。

 はじまり
 挑戦
 闇の激突
 野獣
 復讐
 業火

 

 

解説

 今回は、この後に発売を控えた「ウルティマオンラインブラックソーンの復讐」(UOLBR)の前フリとしてのイベントです。

 ということで、今回は、前回、前々回と表面上は関連性はあまりありません。

 UOLBRから大きな位置を占めてくるジュカなどの「人型NPC」というものへの馴染みと、UOLBRから始まるブラックソーンの「復讐」の意味付けが大きなポイントです。

 BNNで来週のイベント内容の予告→その週になればキーワードに基づき新アイテム、新モンスターの追加→その週のイベント展開というものの一つの流れは、これまでと一応同じですが、ストーリー進行が最優先で、追加するアイテムを考慮したストーリーではないため、これまでと違いストーリーと出現アイテムなどとの関連性はほとんどありません。

 今回は3週間続く予定です。

 

 

 

第1週:変化 2002/01/17〜2002/01/23

ストーリー

 BNNのワールドニュース、「変化」の項目参照しておいて下さい。

 

 

キーワード

○その爆発は要塞を揺るがし、ダーシャ(Dasha)を床へ叩きつけた。彼女の周りのジュカ(Juka)兵士も槍と鎧とをぶつける音を立てながらふらついた
○要塞は今にも崩壊しようとしていた
○師アドラナス(Adranath)の儀式が始まったのだ。ダーシャとケイバー(Kabur)が素早く行動をしない限り、ジュカとミーア(Meer)の滅亡は目の前にやって来ていた
○ダーシャはその要塞がいつでも復讐心で出来たもう一つの一撃に見まわれるであろう事を知っていた
○長老達の輪の頂点で、アドラナスは魔法を止め、恐怖で固まっていた。激しい火の波が呪文を打ち消し次第に消えていくと、彼は視界からジュカの要塞が完全に消えていくのを目の当たりにした。瓦礫も、灰も、生命が存在した形跡も何一つとして残ってはいなかった。ただ単に、その要塞は行ってしまった。それだけだった
○エクソダスとジュカは逃げ失せたのだ。しわを刻んだ顔に涙を流しながら、アドラナスは跪いた
○ダーシャがゆっくりと振り返ると、地面の上に微かに浮きながら、暗いクロークに身を纏いながら彼女の近くに立っている人の姿を見た。彼女が反応する事が出来る前に、そのクロークを身に纏った姿のひだの下から巨大な爪を持った手が飛び出して来て、地獄の爆風を放った
○『私をそれ程簡単に倒せるとは思って欲しくはないな…』彼はしばらくの間、懸命に直立の姿勢を保とうとした。『安心しろ、ケイバーよ。お前は救われたのだ。』ある声が彼の頭の中で単調に響いた
○『ロード・エクソダス?』ケイバーは震えながら立ち尽くし、彼の下に広がる谷中を見渡した。まるで要塞全体が別世界へ移動しているかのようであった。その構造物自身を除いては、何一つとして同じ物はなかった
○『お前はお前が良く知っている要塞の中に立っているのだ、ケイバーよ。ここはイルシェナーだ。』エクソダスの声が昆虫の羽音の様にケイバーの心の中に聞こえてきた。
○『ここは私が見た事の無い場所です…私は炎や死を目撃し…ダーシャと私だけが生き残ったのです。今起こっているこれらの事は夢のように思われますが…そうではないのでしょうな。』ケイバーは眼前に広がる新しい光景を凝視する事しか出来なかった。
○『ケイバーよ、運命はまだ未完成なのだ。時が次第に戻っていくのを感じたであろう。お前達の運命はここで、私の尽力により再び新たに始まるのだ。』
○『貴方が…貴方が死からジュカを蘇らせたのですか?』ケイバーは武器を下ろした。
○『私はお前の死を白紙に戻したのだ。私はお前達を過去から連れ戻す魔法の力を集める為に何世紀も費やしたのだぞ、ケイバーよ。ロード・ブラックソン(Lord Blackthorn)の助力を得て、私はミーアの狂気からお前達を救う為に私が必要な力の最後の部分を得る事が出来たのだ。お前は今新しいイルシェナーを見下ろしている。ジュカが挑むべき新たな敵もいるぞ。私は今までしていたように、お前を導いてやろう。』
○『ロード・ブラックソン?』ケイバーはその見知らぬ者を凝視した。そのクロークを身に纏った影は、一部分は肉であり、ある一部分は鎧になっている顔を見せながらフードに手を回した。光り輝く宝石の様な目は、金属の継ぎ接ぎのグロテスクな容姿を目立たせながら微かに明滅していた
○『要塞の周辺の地を探索する事から始めよ。』ブラックソンは命令した。『武器を集め、出会うもの全てを抹殺せよ。』
○彼は兵士の一団と共に要塞の扉から外へと歩み出た。彼らはこの新しい世界に慣れようとしながら、しばらくの間その景観を眺めていた。ケイバーは彼らに振り返り、そして吠え立てた。『前進!武器を構えよ!』
○ダーシャは生き延びた

 

 

解説

■新モンスター、「ジュカ」登場
 EWE3の第1週目の内容に関連して、新モンスター「ジュカ」が登場しています。
 ジュカには、何種類か存在していて、「ジュカメイジ」「ジュカウォーリアー」「ジュカロード」が登場しています。

 出現場所は、イルシェナーのガーゴイルシティのある中央部や、ミスタスの街です。

 特に、イルシェナーの中央部は、以前あった壊れた城が新しく建て直されています。
 この建て直された城は、クリスマスの雪水晶の名前にあった「ブラックソーンの城」です。
 位置は、そのエリアの中の慈悲側出口の前です。新エリアの場所についてはこちら

 ミスタスの街の場所は、誠実のゲートを北東に行くか、正義のゲートを西に行けばあります。

 また、ブリタニア側では、ロングにジュカシリーズやコントローラー、ゴーレムなどが湧くようになっています。
 TDを持ってない人はロングに行ってみるといいでしょう。


◎ジュカメイジ
 魔法攻撃
 ジュカロードとの連携プレイ(補助魔法)あり
 戦利品:約250GP、神秘の宝石、秘薬、スクロール、宝石など

◎ジュカウォーリアー
 武器攻撃
 戦利品:約200GP、宝石など

◎ジュカロード
 弓攻撃、武器攻撃
 扇動不可
 戦利品:弓系新マジックアイテム、約200GP、神秘の宝石、宝石、マジックアイテム(一定確率)など

<ジュカシリーズ>

  

 

<ジュカシリーズ@UORクライアント>
金NPCです。
これは、UOLBRクライアントを持っているならば、
新モデルの2DNPCとしてみることが可能です。

 

■新アイテム、弓系新マジックアイテム登場
 新アイテムとして、弓系の特効効果のあるマジックアイテムが登場しています。
 この弓系の特効効果のあるマジックアイテムは、ジュカロードが一定確率で戦利品として持っています。
 ジュカロードの出現場所は、イルシェナーのガーゴイルシティのある中央部のブラックソーン城(こちら参照)や、イルシェナーのミスタスの街です。
 ミスタスの街の場所は、誠実のゲートを北東に行くか、正義のゲートを西に行けばあります。
 また、ブリタニア側では、ロングに出現します。

 ジュカロードから戦利品として入手することが出来る弓系の特効効果のあるマジックアイテムは、このままの状態では使用できません。
 使用するためには、弓矢作成スキルのスキル値が100以上のPCが調整する必要があります。
 調整にはその他に、細工で販売していたり、細工スキルで作成可能な「ギア」が必要です。

 調整方法は、弓矢作成スキル100以上のPCが、入手した弓をWクリックしてギアをターゲットすればOKです。

 ただし、この特効効果のあるマジック弓には普通の弓と違う装備条件があります。
 装備条件は、STRとDEXが共に80以上です。

 ちなみに、この特効効果のあるマジックアイテムとしての弓は、これまでの他の特効効果のマジックアイテムと同じ名前ならば同じ作用ですので、効果についてはアイテム帖「マジック効果」のデータの項目を参照しておいて下さい。

<弓系の特効効果のあるマジックの弓>
調整前→調整後

 → 

 

■ケイバーの日誌
 ブラックソーン城の1階に置かれたケイバーの日誌の内容です。
 場所は以下にあります。

<日誌>

 

 

 

第2週:力への転落 2002/01/24〜2002/02/07

ストーリー

 BNNのワールドニュース、「力への転落」の項目参照しておいて下さい。

 

 

キーワード

○暗い広間で、ロード・ブラックソン(Lord Blackthorn)は一人で深い思索に耽りながら前へ後ろへと自らの体を揺り動かしていた。彼の胴を覆うクロークが床に沿って摩擦音を立てながら微かに引き摺られていた。それは彼が動く時に立てる唯一の音であった
○その広間には、彼がかつて職人に金を出し彫らせた彼のかつての容姿の大きな石の像が立っていた。彼は移動しつつそれを凝視した。彼は自身がその時より幾分かハンサムになったのではないかと考えていた
○高貴な生まれと言うステータスは彼に多大な安心を与えた。彼は現在の姿に不満がある訳ではなかった。エクソダス(Exodus)によって与えられた新しい体が、その外観にもかかわらず彼を悩ませる事はなかった
○彼は変容を遂げて以来、公にブリタニアに出向いた事はまだない。文明化された土地では誰も今の外観の彼を受け入れないであろう
○彼の手が広間を横切り、その石像を撃ちつけたので、彼はその滑らかな冷たい石に沿って、痛みの内に彼の拳が裂けるのを感じた。彼の指は抗議するが如くズキズキと痛み、そして血が皮膚の裂けた彼の拳を微かに染めていた。その石像は、まるで彼に残存している脆さを嘲笑っているかの様に無傷であった
○ブラックソンは、痛みを無視して、人間であった最後の時にへと思いを馳せていた
--
○彼は既に魔導師ニスタル(Nystul)と会合を開いた。その年老いた愚人は全ては統制の下にあると主張した。彼はとりとめも無く彼の指導の下で王国が如何にして生き残るかについて、そして人々に警告する必要は無い事などを延々と話し続けた。
○ブラックソンは人々には支配が必要な事、王のいない王国は廃退しいずれ滅びる事、支配する事を要求するのは最高位の貴族の義務である事を議論した。彼は自分が支配する権利を有している事を知っていた。それにも関わらず彼は拒否されたのだ。ニスタルは平民の様に彼に説いた。王の不在の間、彼に如何なる権力を与える事よりも、王国の支配者が不在である事を望む愚者達の考えに彼は心底憤激した。無限の時を持つその男は何度となく人々に騒乱をもたらしながら、彼らを危機に晒していた。
○彼が反応できるより前に、全身が光りに囲まれ、そしてゆっくりと彼の視界は暗闇に呑まれていった。思考は全て残されていたので、彼は誰かが彼を魔法により、彼の意思に反して連れて来たと言う事は分っていた
○彼の前には、色黒の皮膚をして丈の長い深紅のローブを着た三人の人間らしき者が立っていた。彼らは静かに彼の前で跪いた。
○『この様な誘拐で私を辱める者は誰だ?!私は何処に居るのだ?!』ブラックソンは怒鳴った。
○『プライバシーを侵害してしまい申し訳ない、ロード・ブラックソン。』虫の羽音の様な不思議な声が一度に至る所からやって来るように思われた
○『私は闇に身を隠す者達と話をするつもりはない!姿を現すか、すぐに私をここから出せ!この違犯によりお前を殺す事になるぞ!』ブラックソンは叫びながら素早く振り向き部屋中を見渡した。彼は彼の前に跪いている三人の男を除いては、誰も見る事が出来なかった。
○『私の本当の姿は至る所にあります、ロード・ブラックソン。私は貴方と同じような人間ではありません。私はエクソダスと呼ばれています。貴方にブリタニアを捧げる為にこの地にやって来たのです。』
○ブラックソンは躊躇った。どういう訳かこの存在は彼の支配への欲望を知っていたのだ。『お前が持っている訳でもない物をどうやって私に捧げると言うのだ?人間でないとすれば、お前は何者なのだ?』
○『私は激動より出で、時それ自身によって形成されたのです。私は結合体なのです。』
○『私は貴方がブリタニアの支配者として相応の地位に居て頂きたいのです。私にはそれを導く力があります。』
○『私は本来の目的を果たそうと努めているのです。』光は薄暗く輝き、その声は低い音程となった。『その事は先程お見せしましたからご存知でしょう。私は絶対的な守護者として、すべてを見張り、すべてを知る為に、この世界を引き継ぐ事になっていました。この世界となり、この世界をコントロールする力を維持する為にです。その力を貴方に与える事ができます。貴方にそれを支配させる事ができます。』
○『私は貴方に新しい身体を与えましょう。そして指令を下す新しい軍隊。』彼はまるで一千の熟練した細工師が彼の体格に合わせて手足を作ったかの様に、彼の身体を変えられるのを見る事が出来た
○エクソダスはしばらく待ってから静かに続きを話した。『ロード・ブラックソン、この力を受け入れますか?支配する事を欲しますか?』
○『私は…ああ…分かった、受け入れよう。私は受け入れようではないか!』
○『よく言って下さった。』その光は明滅し、そしてブラックソンは暖かいエネルギーの中に彼自身が包まれる様に感じたのであった
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○彼は再び自分の手を見た。出血は僅かではあったが、それは今以て彼がかつて持っていた弱さを思い起こさせる物であった
○重厚な爪を持ったもう一方の手が起き上がり、彼はそれを見つめた。おぞましい笑みが彼の顔中に広がった。次の瞬間、ブラックソンの強力な機械の従者が辺りを舞い、そしてその石像を数千の破片へと打ち砕いた。かつて石像が立っていた所で塵が渦を巻き、そして地に落ちた。 『他の者も私に加わるのだ。』彼は力の感覚を味わいながら吼える様に言った
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○ダーシャは山道を登りながら、もう一度自分自身を落ち着かせようと苦心していた。数日前、彼女はジュカ要塞の不思議な場所に辿り着いた。今、彼女は酷く傷ついている。クロークを身に纏った者からのエネルギーの閃光と要塞の壁から落ちた事で、彼女はもうすぐで死ぬ処であった
○彼女の後ろで小石が落ち、彼女はそんな明白な敵の出現を察知できなかった自分を呪った。すばやく振り向くと、何者かが目の前に立っているのが見えた

 

 

解説

■新モンスター「ベトレイヤー(背信者)」&「ブラックソーン ジャガーノート」登場
 EWE3の第2週目のアップデートに関連して、新モンスター2つが登場しています。

 まず1つは、Betrayer(ベトレイヤー、背信者)です。
 これは、UOLBRのSSにもあったブラックソーンの形をしたモンスターです。

 もう1つは、ブラックソーンジャガーノートです。
 こちらもUOLBRのSSで見かけたものです。
 ジャガーノートというものは、そういう名前のもので、色々な意味を持つ「車」につけることが多い名称のようです?

 登場するのは、イルシェナーの中央部のブラックソーンの城です。
 今回は、ブリタニア側には変化はありません。


◎ベトレイヤー
 ・扇動不可
 ・毒ガスアタック
 ・パーセントアタック(30%)
 ・魔法攻撃、スタンパンチ
 ・戦利品:約300GP、パワークリスタル、ウェルカムブック(ブラックソーンの本)(確率約5%)、宝石

◎ブラックソーンジャガーノート
 ・扇動不可
 ・スタンパンチ
 ・戦利品:約550GP、パワークリスタル(50%)、ゼンマイ部品(30%)、宝石

 

■新アイテム、ウェルカムブック
 ベトレイヤーの戦利品として、「A Welcome」というブラックソーンの書いた本が入手できます。
 本の内容自体は、書写スキルで複製できるためあまり価値はないですが、本の色がこれまでにない色をしているので、本そのものとしての価値はあるかもしれません。
 詳細は、アイテム帖、戦利品・収穫物の「ウェルカムブック」の項目を参照しておいて下さい。

 

 

 

第3週:見張り番 2002/02/08

ストーリー

 BNNのワールドニュース、「見張り番」の項目参照しておいて下さい。

 

 

キーワード

○小さなたき火の向こう側にはアドラナスが、優しく微笑みながら座っていた
○戦で彼の呪文がイルシェナーの大地を揺るがせていく様は、彼女の悪夢として一生残るであろう
○『心配しておったぞ、娘よ。お前の体力が元に戻るまで何日もかかった。』アドラナスは彼女の問いが耳に入らないかのように言った。『これで我々は完璧に戻れた。すぐにも我々の為すべき事を為さねばならぬ。それはもう長い事待たされたからな。』彼は微笑んで彼女を見つめた
○ダーシャは彼の言葉を飲み込もうと、しばらく沈黙していた。このエターナル(eternal)は気が狂ってしまったのか、それとも彼女を操ろうとしているのか定かではなかった
○『ここで何が起こったのか教えて下さい!私達の故郷はどこに行ったのですか?一体どうやってジュカ(Juka)を…』
○『ジュカ!』彼は目を見開き彼女の手を握った。『その時が来たのじゃ、ダーシャ。長い間見張っておったが、ついに再びその時が来たのじゃ。我々の均衡を回復する機会が新たに始まったのじゃ!』
○『お前は行方がわからなくなっていたのじゃよ、ダーシャ。お前は時空間から消えていたのだ。お前とジュカの砦は、そっくりあっと言う間に消えてしまったのじゃ。歴史から引き剥がされてしまったのじゃよ。エクソダス(Exodus)の仕業じゃ!』
○『ミーア(Meer)はどこへ行ったのですか?私達の種族は自らが忘れられる事など許さないはずです。私が…さらわれた後、何が起ったのですか?』
○『私が引き起こしたあの大破壊…全ては失われてしまったのじゃ。ジュカ、砦、ミーア…わしらは自らの終わりを夢見て、しかしそこから疎外されてしまったのじゃ。その夢の中で私は…わしは皆を殺してしまった。全員、わしの病んだ復讐心のせいで死んでしまったのじゃ!』
○『その時じゃ、わし等が知ったのは。それはエクソダスのした事だと。ジュカは均衡を崩す為にさらわれて行った。お前も…さらわれて行ったのじゃ。』
○二人が揃って木製の壇の上に登るとその姿は消えた。彼等が再び姿を現した時、ダーシャは自分達が地下室の様な所にいるのがわかった。巨大な部屋の端から端まで、墓が整然と並んでいた。松明の灯がそこかしこに点々と燃えている。この場所を作ったのがミーアである事は確かだったが、彼女は一度もここへ来た事はなかった。
○『ミーアは住む場所を放棄したのだ。そうすれば我々は均衡への戦いが復活するまで待つ事が出来る。砦は帰還した。ジュカは戻って来たのだ。そしてお前、お前も戻って来た。』彼は、何世紀もの間彼を待ち続けていた幾百もの墓を囲む正円の中に入って行った。彼の任務は遂行された。『さぁ、目ざめよ我が民!起き上がり戦い続けるのじゃ!』
○何世紀もの間、種族の全員がここに眠っていた。再び均衡の為に身を捧げる事ができるように。皆、姿を消したのではなかったのだ。
○一つまた一つと墓が開き、やがて種族全体が眠りから覚めた。

 

 

解説

■新モンスター種、ミーア登場
 新しいモンスターの種類として「ミーア」が登場しています。
 登場しているのは、恒例のイルシェナー中央部です。
 この中央部のブラックソーンの城の西の以下の場所に新しくテレポーターが設置されています。

 テレポーターの上に乗ると、中にはダンジョン・・・というよりも、BNNで出て来たミーアの眠るワンフロアーだけの棺部屋があります。

 で、そのダンジョンの中に、新モンスターとしてミーアシリーズが追加されています。
 ブリタニアには湧いていませんが、イルシェナーならば、その他に、献身ゲート北の「Lakeshire」の街にもいます。

 追加されたミーアは全部で4種類。
 ミーアウォーリアー、ミーアメイジ、ミーアキャプテン、ミーアエターナルです。

 ちなみに、ミーアシリーズは青ネームですので、マイナスカルマでなければ、こちらから攻撃しない限りは攻撃されません。
 ただ、マイナスカルマの場合でもミーアキャプテンだけにしか攻撃されないようです。
 いずれの場合も、攻撃するとカルマが下がります。

    

 それぞれのミーアの能力ですが、これまでにないようなものを持つものもあってなかなか多彩な能力です。

<ミーアウォーリアー>
○接近攻撃
○ダガー投げ反撃
○扇動不可
○戦利品:30GP、ゴミ

<ミーアメイジ>
○魔法攻撃
○ムシアタック(解除しない限り死ぬまで継続。解除は、自分にファイヤーボール、ファイヤーフィールドなどの「火」をかける。)
○動物召喚
○ペット操作
○戦利品:700GP、デーモンボーンアーマー(一定確率)、マジックアイテム数個、レベル3宝の地図(一定確率)、宝石、スクロール

<ミーアキャプテン>
○クロスボウ攻撃、接近攻撃、魔法攻撃
○魔法反射
○扇動不可
○30GP、秘薬入りバック

<ミーアエターナル>
○魔法攻撃
○ミーアシリーズ蘇生
○オートディスペル
○扇動不可
○一定範囲にライフドレイン攻撃
○戦利品:1200GP、防具の「胴」のマジックアイテム、マジックアイテム2つ、秘薬入りバック、8thスクロール

 

 

 

ジュカ編まとめ

 追加、変更のまとめは以下。

<追加アイテム>
○弓系の新マジックアイテム
○ウェルカムブック(ブラックソーンの本)


<追加モンスター>
○ジュカメイジ
○ジュカウォーリアー
○ジュカロード
○ベトレイヤー
○ブラックソーンジャガーノート
○ミーアウォーリアー
○ミーアメイジ
○ミーアキャプテン
○ミーアエターナル


<変更、追加点>
○献身の徳システム追加
○イルシェナーの中央部の廃城がブラックソーンの城として復活
○イルシェナーの中央部にミーアの棺部屋への入口が誕生
○ロングのダンジョンの湧きの変更
○イルシェナーの献身ゲート北の「Lakeshire」の街の湧きの変更

 

 

 

 


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