イベント帖@EWE

◆ミーア編◆

 

概要 第1週 第2週 第3週 第4週 第5週 第6週

 

ミーア編概要 2002/04/19〜2002/05/24

プロローグ

 ブラックソン(Blackthorn)は、埃っぽい大きな机の上に積み上げられた地図の山に目をやった。まばらに立てられたロウソクの心もとない明かりが、壁や天井、それに、かたわらで跪いているジュカ(Juka)の戦士、ケイバー(Kabur)の上に影を躍らせている。彼が神妙に頭をたれているのは、彼の主人であるエクソダス(Exodus)の御前であるからにすぎないことは、ブラックソンにもわかっていた。しかし、ケイバーのうやうやしい態度を見るのは、ブラックソンにとって束の間の腹いせになった。

 

 

解説

 ということで、今回は、前回のジュカ編の続きの形です。

 ジュカ(Juka)の戦士、ケイバー(Kabur)などは、EWE3で登場しています。

 ブラックソーンの攻撃はどうなるのか、というようなところが今回の編でのストーリー展開の骨になっています。

 BNNで来週のイベント内容の予告→その週になればキーワードに基づき新アイテム、新モンスターの追加→その週のイベント展開というものが一つの流れです。
 ただ、新アイテム、新モンスターの追加はない場合もあります。

 今回は6週間続く予定です。

 

 

 

第1週:同盟者と敵軍 2002/04/19〜2002/04/25

ストーリー

 BNNのワールドニュース、「同盟者と敵軍」の項目参照しておいて下さい。

 

 

キーワード

○ジュカ(Juka)の戦士、ケイバー(Kabur)の上に影を躍らせている。彼が神妙に頭をたれているのは、彼の主人であるエクソダス(Exodus)の御前であるからにすぎないことは、ブラックソンにもわかっていた。しかし、ケイバーのうやうやしい態度を見るのは、ブラックソンにとって束の間の腹いせになった。
○『まずはユーの都から攻める。我々は、カオスの力でこの国を支配する』ブラックソンは言った。『これよりブリタニアは、正統なる王の真の怒りを知ることになる』
○ケイバーにしてみれば、いまだ人間であることに変わりがないブラックソンは、さげすむべき存在であった。
○。『御身に人間の生き血を捧げまする、ロード・エクソダス!』ケイバーはすっくと立ち上がり、鋭くきびすを返した。彼は今日、大勢の人間を殺すだろう。だが、その中には本当に殺したい相手はいない。
○『攻撃には、私の私的な竜騎兵隊も投入する』ブラックソンは声に出して言った。『厳しい訓練を重ねてきた連中だ。しかも、トラステッド(Trusted)の一員になることを熱望している。すべて準備は整えて、私の命令を待っている』
○エクソダスの声が部屋に満ちた。『私の情報は役に立っただろう?』 瓶の中には、それぞれ姿の異なる生物の標本が、どろりとした液体に包まれ浮かんでいる。『私の研究の結果は、かならず驚きとなって花開く。生命の創造が、そうやすやすと可能になるなどとは、最初から思っていないよ』
○お前の竜騎兵隊も、トラステッドに入りたい一心で、わき目も振らずに恐怖を撒き散らすだろう。すでにこの国は、お前の慈悲の上に成り立っているようなものだ
--
○『人には心のよりどころが必要だと思う。陛下が定められた徳の精神は、もうほとんど消えかけている。国民の心は散り散りになってしまった』クレイニン(Clainin)は背中を向け、城の窓からブリタニアを見渡した。『陛下の穴を埋められるほどの人間は、もう二度と現れないだろうな』
○『ヤツもニスタル(Nystul)も、もういない』デュプレ(Dupre)が答えて言った。
○『ミーア族はその……、とても内気で、とてもプライドが高い。ジュカと違って我々に敵意は持っていないようだが、我々と出会って心から喜んでいるようにも思えん。オレが話ができたのは、ダーシャ(Dasha)というミーアの女性一人だけだった。かなり位の高い女性のようだった。もっとも、彼らの社会に階級があればだが』
○オレは王国を代表で、友好関係を築くためにあなたを城に招待したいと、そう告げたんだ。彼女は、オレが言ってる意味をよく理解していたかどうか怪しいんだが、興味はありそうだった。来るとしたらダーシャ一人だと思う。そのほかの連中は、みなジュカとの戦いに備えて体力を蓄えているところだと、彼女は言っていたからな
○『ダーシャによれば、彼らの戦争は数百年間、絶え間なく続いているそうだ』デュプレはクレイニンのテーブルに体重をかけて身を乗り出した。『ブリタニアが戦場になるかもしれん』

 

 

解説

◎『まずはユーの都から攻める。我々は、カオスの力でこの国を支配する』ブラックソンは言った。『これよりブリタニアは、正統なる王の真の怒りを知ることになる』

 ということにより、ブラックソーン軍によるブリタニアの街への攻撃が始まります。


○『攻撃には、私の私的な竜騎兵隊も投入する』ブラックソンは声に出して言った。

 ということにより、新モンスター「カオスドラグーン」が登場してきます。


○お前の竜騎兵隊も、トラステッドに入りたい一心で、わき目も振らずに恐怖を撒き散らすだろう。すでにこの国は、お前の慈悲の上に成り立っているようなものだ

 ということにより、慈悲の徳システムが導入されます。

 

■ブラックソーン軍の街への攻撃
 EWE4の第1週目のストーリーに関連して、トラメルのユー、トリンシック、パプア、フェルッカのジェローム、パプアの街がブラックソーン軍によって攻撃されています。
 これによりそれらの街はジュカシリーズや、新モンスター「カオスドラグーン」が湧くようになっています。
 ガード機能は有効ではなくなっていますので、それらの街に行く場合は注意しましょう。
 特にジュカロードは弓を使った攻撃をしてくるので、知らない間に攻撃されることも多く、十分注意です。

 

■新モンスター「カオスドラグーン」登場
 ユーとトリンシックの街への攻撃者として、「カオスドラグーン」という新モンスターが登場しました。
 UOLBRのSSで何度か見かけた「沼ドラゴン」(Swamp Dragon)に乗ったNPCです。

 このカオスドラグーンは、倒すと、リッジバックサベージ(サベージライダー)を倒したときと同じように、その騎乗生物である沼ドラゴン(Swamp Dragon)だけを残した状態になります。
 そして、リッジバックと同じく、その残った沼ドラゴンをテイムすれば、それをペットとすることができ、さらにそれに騎乗することが出来ます。
 必要テイム値は93.9です。
 ただし、テイムされたものを、騎乗するなどで使用するだけならば馬などと同じように、テイムスキルやアニマルロアスキルは要りません。


◎カオスドラグーン
 沼ドラゴンブレス攻撃
 15%アタック(範囲攻撃)
 通常攻撃
 戦利品:装備に応じたウロコ1枚(ただし、黒は白に) 宝石、160GP前後

<カオスドラグーン>
2Dクライアントでの表示です。
カオスドラグーンは、「Scale」(ウロコ)の鎧を装備しています。
装備しているウロコの鎧の色は後述のような種類があります。

 

■新資源「ウロコ」登場
 ウロコの鎧を身にまとう「カオスドラグーン」が登場したことにより、新資源として「ウロコ」が登場しています。
 ウロコは、主にドラゴン系のモンスターが持っています。
 カオスドラグーンは違いますが、モンスターからの入手は、戦利品としてではなく、モンスターを倒した後、皮を剥ぐ要領で、死体をダガーなどの刃物でWクリックすると、その棺桶の中にウロコが残る形になります。
 また、ウロコにはインゴットのように色つきがあり、それぞれの倒したモンスターごとに入手出来るウロコの色が異なります。
 倒すモンスターと、入手出来るウロコについてはスキル帖「Blacksmithy(鍛冶)」の項目を参考にしてください。

 

■新作成アイテム「ウロコの鎧」登場
 新資源「ウロコ」が登場したことにより、新アイテムとして「ウロコの鎧」を作成することが可能となっています。
 作成は、細工スキルで新たに作成可能となる「ドラゴンハンマー」で作成します。
 作成する際に使用する資源は、もちろん「ウロコ」です。
 ウロコには、インゴットのように何種類か色があり、その色のウロコで作成されたものが、その色のウロコの鎧になります。
 ウロコは、前述のように色によりそれぞれ持っているモンスターが異なりますので、作りたい色のウロコを持つモンスターを、作成可能なウロコの数になるまで倒す必要があります。

 そして、このウロコのヨロイ、その色によって特殊な効果を持つようです。色とその特殊効果については以下の表を参考に。
 この特殊効果が出現するのは、その色のフル装備をした場合のみで、パーツを部分的に装備しただけでは特殊効果は現れません。

<ドラゴンスミスハンマー>
赤い色つきハンマーです。
細工の生産メニューの「道具類」の中にあります。
細工スキル50ほどで20%ほどの作成率で作成可能です。

<ウロコの鎧作成メニュー>
それぞれの色ごとの作成メニューとなっています。
必要資源などは生産メニューの詳細で確認可能です。
ちなみに、鍛冶スキルGMでも高品質製品が作れない
パーツが有りますが、仕様です。
とりあえず、それらについてはバルクオーダーの報酬アイテムとして存在する
鍛冶スキルを上昇させる古代ハンマーを使用することで
高品質製品を作成できるようです。

<ウロコの鎧>
3Dクライアントでの表示です。
2Dだと色違いのリングメイル表示です。

    

<ウロコの鎧>
黄色のウロコの鎧だと3D表示でこういう感じになります。

<ウロコの鎧の効果一覧>
スキル帖「Blacksmithy」を参考にして下さい。

 

■慈悲の徳システム導入
 BNNのストーリーにも出てきたように、慈悲の徳システムが導入されました。
 ただ、これは何か大きな驚きのあるようなものではありません。
 これまでのようにエスコートを完了すれば、慈悲の徳を入手したというメッセージが追加されていて、「慈悲の徳」が入手出来るようになったというだけです。
 仕様について詳しくは、マニュアル「慈悲の徳システム」参照。

 

■コーブに銀行新設
 EWE4の第1週目のアップデートに関連して、コーブの以前紹介した新建物がバンクになっています。
 場所は、コーブの街の中心部です。

 

 

 

第2週:呪文の儀式 2002/04/26〜2002/05/01

ストーリー

 BNNのワールドニュース、「呪文の儀式」の項目参照しておいて下さい。

 

   

キーワード

○ミーア(Meer)族地下祭室の中、テレポーターの入り口を飾る木彫りのタイルの上に、微かな光が瞬いた。光の明滅が終わると、ダーシャ(Dasha)は一度だけ目をしばたき、猫のような鋭い視線を集中させながら、薄暗い大広間をアドラナス(Adranath)に向かって静かに歩き出した。
○『やあ、おかえり。ご苦労じゃったな。人間との会合は楽しかったかな?』戦士の治療のために世話しなく動かしている手元から目を離さないまま、アドラナスは言った。
○『私は人間の城で、人間たちと同じテーブルについて話をしてきました。全体的に、とくに嫌な思いはしませんでしたけど、まったく想像もしていなかった世界でした』
○『面白かったじゃろう? ワシが観測人(Watcher)として現役じゃったころ、このイルシェナーで見かける人間といえば、つい最近まで、原始的な連中ばかりじゃった。今のようなマトモな人間が現れたのは、彼らが魔法の魔術にかかってからじゃな』アドラナスはくすりと笑った。
○『はい、それはもう驚きでした。人間は、とても……きちんとしていました。なかでも、デュプレ(Dupre)と名のる立派な戦士がおりまして、共にジュカ(Juka)と戦うための同盟を組もうと申し出られまして』ダーシャは鼻で笑いながら言った。『あまりにもプライドが高すぎて、素直に助けを求めることができない様子でしたわ』
○『助けてやって困ることはないじゃろう、ダーシャ?』アドラナスは静かにたずねた。『あのときの混乱の中で、ジュカを一気に殲滅してしまおうと焦ったワシがいけなかったのじゃ。ワシがしっかりしていさえすれば、エクソダス(Exodus)がやつらをこっちの世界へ連れてくることもなかったはずじゃ。結果として、人間に迷惑をかける形になってしまった』
○『ご自分をお責めになってはいけませんわ、アドラナス先生。かつて私達が宿命だと思っていたものは、今では幻想にすぎません。ただの悪い夢だったのです。先生は、見張り番として十分に貢献されてきましたわ。私は、ジュカの軍隊がミノックに向かっていると、人間たちに警告してまいりました……』
○『今の我々は、エクソダスにとって脅威ではないのじゃよ。脅威はむしろ、人間なのじゃよ。これは異常な事態じゃ。一刻も早くヤツらを叩き潰さねばならん』
○『できるかぎり、人間とジュカが衝突しないよう力を貸すことじゃ。ワシがあんなことをしなければ、ジュカは人間を攻撃したりはしなかった。お前がなんと言おうと、ワシが責任をとる』アドラナスは言葉を止めた。そして、断固とした決意に、岩の面のような彼の顔がさらにこわばった。『ジュカに腐敗の術をかける』
○『人間を助けるために、そのような危険な呪文を使うというのですか』ダーシャは立ち上がり、アドラナスの肩に手をかけた。『ジュカはいくつもの町に広がっています。彼らを全滅させるためには、一度に大量に術をかける必要があります。そんなことをすれば、自然のバランスを崩してしまいます』
○『兵士を送り込んで攻撃を開始するまでには、時間がかかりすぎる。人間を傷つけずにジュカだけを叩ける呪文は、これしかないのじゃ。たしかに、腐敗の術は非常に危険な魔法じゃ。ワシはこの術を受けてもがき苦しむジュカたちを、数え切れないほど見てきた。じゃが、我々が何もしなければ、人間たちが苦しみ続ける』アドラナスはきびすを返し、ゆっくりとダーシャから離れた。
--
○アドラナスの心の目には、呪文の光がユーに向かって飛んでいく様子が見えていた。だが一瞬の後、それは小さな光の粒となって地面に墜落してしまった。そのとき突然、映像は真っ暗になり、彼の心に激しい痛みが走ったのだ。
○『観測人様!』大きな儀式を終えて、やっと我にかえったエターナルの一人が口を開いた。『呪文の感触が……以前に行ったときと違っておりました……』他のメンバーも同意するようにうなづいた。
○『アドラナス先生!どうしたのですか』ダーシャはアドラナスの体を優しく揺さぶった。『どこか痛むのですか』
○『腐敗の術が……』彼は唸るように言った。『最後に腐敗の術を使ったときから、自然が……魔法が……、歪んでしまっていた……』彼は、気力を振り絞って身を立て直すと、ダーシャの目を見つめて言った。
『何か、とてつもなく悪いことが起きている』

 

 

解説

◎私は、ジュカの軍隊がミノックに向かっていると、人間たちに警告してまいりました……』

 ということにより、今週より、ブラックソーン軍によるブリタニアの街への攻撃がミノックにも拡大しました。

 

■ブラックソーン軍の街への攻撃拡大
 今週からブラックソーン軍の街への攻撃が拡大しました。
 現在攻撃を受けている街は以下です。
 モンスターに対してガードの反応は基本的にはなくなっているので、これらの街に行く場合は、十分注意しましょう。

○トラメル:トリンシック、ミノック、ユー、パプア
○フェルッカ:ジェローム、パプア

 

■新モンスター「カオスドラグーンエリート」登場
 1週目に攻撃された街を中心として、さらにブラックソーン軍の攻撃が激しくなっています。
 新たに、ベトレイヤー、ブラックソーンジャガーノート、ゴーレム、コントローラーなども攻撃に加わっています。

 そして、新しいモンスターとして、カオスドラグーンの上位モンスター「カオスドラグーンエリート」が登場しています。
 このモンスターは、カオスドラグーンと違って、騎乗している沼ドラゴンが鎧装備されています。
 また、その使用する武器がマジックブロードソードとなっており、接近攻撃も強力化しています。

 ちなみに、マジックブロードソードは、カオスドラグーンエリートの戦利品として入手可能ですが、鎧を着た沼ドラゴンはドラグーンエリートを倒した段階で消えてしまいます。

<カオスドラグーンエリート>
○戦利品:マジックブロードソード ウロコ1枚 250GP前後 宝石2

<カオスドラグーンエリート>
騎乗している沼ドラゴンは、左の図のようにインゴット色をしていて
その数だけ種類があります。
ただし、現在は3Dクライアントでは、
鎧に色があっても右の図のような一色にしか見えません。
この問題の解決には、3Dクライアントへのパッチが必要とのことです。

  

 

■新作成アイテム「ドラゴンバーディングDEED」登場
 カオスドラグーンエリートが登場したことにより、鍛冶で作成できるアイテムに、「ドラゴンバーディングDEED」という「沼ドラゴン用の鎧」が追加されています。

 作成は、プレートのカテゴリーの中にあり、作成スキルは鍛冶スキル72.5で、インゴットを750個も使用します。
 また、このアイテムは、作成されたインゴットの色が反映されるため、例えば、青インゴットで作成して沼ドラゴンに使用すれば「青い鎧の沼ドラゴン」にすることが可能です。

 ちなみに、「バーディング」という言葉は、バードテイマーなどとして使用される「バード」のingの意味ではなくて、主に軍馬などの「騎乗用の生物に着ける鎧」の意味です。
 ということなので、「ドラゴンバーディング」となると、騎乗用のドラゴンに着ける鎧ということです。
 で、今回登場したものは、そのアイテムグラフィックがなくDEEDになっているということで「ドラゴンバーディングDEED」です。

<バーディング沼ドラゴン>
 効果については、スキル帖「Blacksmith」を参照してください。

<バーディングDEED>
HQ作成失敗した場合は、
溶解してインゴットに戻すことができます。

<バーディング沼ドラゴン>
左が2Dクライアント、右がUORクライアントです。
UORクライアントの沼ドラゴンは緑オスタードですが、
色つき鎧を着せればオスタードの色が変わります。

  

 

■腐敗の術
 EWE4の2週目のBNNに「『腐敗の術が……』彼は唸るように言った。」という1文があります。
 これは2週目の内容として、家の腐敗でも始まるのではないかと思う人も、もしかしたらいるかもしれませんが、そうではありません。
 コメントがあったところによれば、このキーワードは2週目の内容としてすぐに反映されるものではないようです。
 何なのかということは後にということですが、とりあえず家の腐敗についてはまだ心配しなくても大丈夫です。
 おそらく、EWEに関連して家の腐敗が始まることはなく、導入されるとすればパブリッシュ@数字などの普通のアップデートで導入されます。

 

 

 

第3週:種子 2002/05/02〜2002/05/08

ストーリー

 BNNのワールドニュース、「種子」の項目参照しておいて下さい。

 

 

キーワード

○アイエラ・リー(Aiella Leigh)は、その日、千本目かとも思われる木のあたりで手綱を引いた。
○しかし、ユーの街に近づくにつれ、彼女は異変に気が付いた。彼女の相棒であり、そこそこの体格を誇る馬のデューク(Duke)が、いつものような軽い足取りで街へ向かおうとせず、嫌々をするように右へ左へと飛び跳ねる。
○はっきりとしない形の何かが、よたよたと近づいてくる。彼女は、ラーマが積んでいるのが木材ではなく弓矢だったらと悔やみながら、斧の柄を握り締めた。それは、見たこともない姿の生き物だった。
○彼女が見た限りでは、それはどこに立っているのかわからなかった。地面とそれの境目がない。まるで地面がそこだけ盛り上がっているように見える。身長は平均的な男と同じぐらいだったが、人間の形とは似ても似つかない。おまけに、それの方角から、風に乗って野菜が腐ったような悪臭が漂ってくる。
○アイエラは、あれを遠く引き離していることを願って肩越しに振り返った。しかし、引き離すどころか、追いかけてくる化け物が1匹増えているではないか。新しく現れたほうは、やや小型だが、人間に近い形をしていた。
○今の今まで、2匹目はどこにもいなかった。まるで、あの腐った野菜のお化けから飛び出してきたような感じだ。前方に目を戻すと、そこにも2匹が……、いや、4匹だ。
○「まるで水銀と戦っていたかの様だ……。奴らは増え続けたんだ」弱々しいながらも、驚愕の言葉が彼の口をついて出た。そして目を閉じると、もう二度と開くことはなかった。
○立ち上がると、戦士と化け物の死体の間に、妖しいほど鮮やかな色をした植物の種のようなものが散らばっているのが見えた。
○馬が通ったあと、ひづめでできた土のくぼみに泥水が染み出た。しばらくすると、土が動いて蔦や草が一箇所に集まり、ゆっくりと塊を形成し始めた。それは脈動しながら次第に大きくなり、大きくなるにつれて、脈も早くなっていった。

 

 

解説

■新モンスター「ボグリング」、「ボグシング」登場
 またまた新モンスターが登場しています。
 今回は2種類追加で、「ボグリング」、「ボグシング」というモンスターの追加です。
 この2種類は3週目の内容のBNNで描写のあったモンスターです。
 湧く場所は攻撃を受けている街全てではなく、トラメルのユーの街、イルシェナーのブラックソーンの城のある中央部などに湧きます。
 他には、「Bog」という単語が、沼地を表すものなので、ブリテイン東、トリンシック西の沼地を中心に湧きます。
 ただ、普通の森にも湧いていることは湧いています。
 で、これらを倒すことで、各種「種」(Seed)を入手できます。

<ボグリング>
戦利品:種1つ(4種類からランダム)、約40GP、ログ4

<ボグシング>
ボグリング召喚
召喚ボグリング吸収しHP回復
戦利品:種2つ(4種類からランダム)、約100GP、ログ10

<ボグリングとボグシィング>
2Dクライアントでの表示です。
強さはどちらもそれほどではないです。

   

 

■「ガーデニング」登場
 「ボグリング」、「ボグシィング」から入手出来る種を使用することにより、ゲーム内ミニシミュレーションゲーム「ガーデニング」が可能になります。

 ガーデニングについては、マニュアル「ガーデニング」で解説していますのでそちらを参照してください。

 

 

 

第4週:兆し 2002/05/09〜2002/05/15

ストーリー

 BNNのワールドニュース、「兆し」の項目参照しておいて下さい。

 

 

キーワード

○「クレイニン!後ろよ!」 クレイニン(Clainin)が身を屈めるやその頭上を飛び越えたドーン(Dawn)は、その勢いで祖父から受け継いだ剣を怪物に深々と突き刺した。
○「言いたいことはわかるような気がするよ」クレイニンは彼女を見上げて白い歯を見せた。「ニスタル(Nystul)の研究室は、僕には広すぎるんだ。だけど、みんなもそれぞれ頑張ってるんだから、文句は言えないよ。僕にはニスタルの不在を埋めるという責務があるんだからね」
○ドーンは剣を鞘に収めると、クレイニンの近くに横たわる倒木に腰をかけた。「不在っていえば、デュプレ(Dupre)はどうしたのよ?」
○「派閥の任務だよ」彼はガラス瓶を持ち上げて中身を凝視しながら答えた。「このめちゃくちゃな戦争で、彼も相当まいってるんだよ。たしかに、これはとても重要な任務だ。だからこを、キミが選ばれたんじゃないか。デュプレがキミを信頼してるっていう証拠さ」彼はドーンに微笑みかけた。「キミは天下のロイヤルナイトなんだぜ」
○「ミーア(Meer)の代表から、ここで会おうと申し出があったんだ。ものすごく重要な話があるって。たぶん、この新しい植物のお友達と関係がある事じゃないかと思うんだ」
○彼らの背後に光が現れた。光は、魔法特有の振動音を発しながら次第に強くなっていった。ドーンは咄嗟に立ち上がり、素早く体を回転させると剣を構えた。光が消えると、そこにはアドラナス(Adranath)が、背後にダーシャ(Dasha)を控えて立っていた。ドーンは安心して剣を鞘に戻した。
○「お若い方、見事な身のこなしね」ダーシャがドーンに微笑みかけたとき、彼女は激しく咳き込みはじめた。しかし、アドラナスが彼女の肩に手をかけると、すぐに収まった。
○クレイニンが緊張した面持ちで前に歩み出て、ミーアの長老に対して頭を下げた。「アドラナス先生ですね。お会いできて光栄に存じます」
○クレイニンは、相手の顔色を気遣いながら訊ねた。「不躾な事を伺いますが、あなたもダーシャ様も、お体の具合がよろしくないようにお見受けします。お薬が必要なら、ここにも少しございますが」
○「たぶん、薬ではどうにもならんじゃろう。ユーの近くでは病がいっそう悪くなる。長居はできぬ。しかし、どうしてもここへ来る必要があった。我々がどれほどの被害を与えたのか、この目で確かめたかったのじゃ」
○「腐敗じゃ」アドラナスは答えた。「ミーアに古くから伝わる魔法でな、過去に我々は、種族の存亡がかかる一大事にのみ、自然の力を逆手にとるこの腐敗の術を使ってきた。そもそもこの魔法は、敵を捕らえ瞬時にして土に返すというもので、ジュカの襲撃部隊もこれによって消滅するはずじゃった。腐敗とは、自然に恐ろしい所業を強要する、実に背徳的な術なのだよ」
○「それをユーにお使いになったのですか?」ドーンが聞いた。「でもジュカはピンピンしております!」
○「試してはみたのだが、失敗してしまったのじゃよ。化け物が現れるまで、我々にも確信が持てなかったのじゃが、自然が……姿を変えてしまったようなのだ。長い時間をかけて、魔性の物どもが自然を汚し、己の都合のいいように、無理やり自然を作り変えてきた。そのつけがまわって、腐敗の魔法は歪曲化し、より強力に、そして恐らくはもっと悪質な方向へ変形しまったのじゃろう。それは、植物の怪物を生み出しただけにとどまらず、ミーアにも疫病をもたらした。我々が病に冒されたのは、ちょうどジュカへの攻撃準備を進めているときだった」
○ダーシャが一歩前に歩み出た。またしても始まった発作を抑えると、こう切り出した。「本日は、ジュカに対抗する同盟のお申し出を受けるため、ここへ参りました」ドーンを見つめるその顔には、自尊心を押さえつけている様子がありありと伺えた。
○ダーシャはドーンの手のひらに自分の手のひらを押し当て、指を組んでしっかりと手を握ると、ようやく腕を下ろした。このとき、2人ははじめて笑顔を交わす事ができた。
○「我々の無礼をどうかお許しくだされ」アドラナスは言った。「我々のいた時代では、人間は今のあなたたちとは似ても似つかぬ存在でな、人間に援助を求めるなどという事は、とにもかくにも……初めての事で」アドラナスは、ゆっくりとユーの原野を見回した。「これから、我々があの魔法で犯した間違いを是正させてもらわなければならん」
○。「魔法がこの土地に浸透して、自然体系を変えてしまったのだ。何が起こっても不思議ではない。この下で腐敗の術が生きているのを感じる。何か手を打たぬかぎり、成長は続くだろう」
○クレイニンが答えようとすると、木立の中から、ぼこぼこと泥が湧き出るような音が聞こえてきた。全員が音のするほうへ顔を向けると、巨大なものがこちらへ向かってくるのが見えた。それは肉の塊のようなもので、いびつな裂け目のような口がいくつも開き、いくつもの目玉が不規則に体全体を包んでいる。目は、見えていたかと思うと体内に引っ込み、また別の場所から現れた。土手のような体の片側からは、鹿の胴体が半分だけ奇妙な角度で突き出ている。だが、すぐにそれは体の中に吸い込まれ、骨を砕くような、湿った気持ちの悪い音が響いた。そして、あちらこちらに口が開き、前進を続けながら血まみれの骨を吐き出した。
○「腐敗の新しい産物だな!ついに作用は動物にまで及んだという事だ。あれも元は普通の森の動物だったに違いない。それが魔法に侵されて変形したのだ」

 

 

解説

○クレイニンが答えようとすると、木立の中から、ぼこぼこと泥が湧き出るような音が聞こえてきた。全員が音のするほうへ顔を向けると、巨大なものがこちらへ向かってくるのが見えた。それは肉の塊のようなもので、いびつな裂け目のような口がいくつも開き、いくつもの目玉が不規則に体全体を包んでいる。目は、見えていたかと思うと体内に引っ込み、また別の場所から現れた。土手のような体の片側からは、鹿の胴体が半分だけ奇妙な角度で突き出ている。だが、すぐにそれは体の中に吸い込まれ、骨を砕くような、湿った気持ちの悪い音が響いた。そして、あちらこちらに口が開き、前進を続けながら血まみれの骨を吐き出した。

 ということにより、この描写の通りのモンスターが登場します。

 

■新モンスター「プレイグビースト」登場
 また、新しいモンスターが登場しています。
 トラメルのミノックの街や、各地の沼地、各地の森林などに湧いており、「プレイグビースト(plague beast)」というモンスターです。

 このモンスター、攻撃したりすると、「a plague spawn」という表記のついた各種モンスターを召喚するようです。

 さらに、このモンスターは、プレイヤーなどの死体の肉を吸収するらしく、通常の死体腐敗法則どおりではなく、プレイヤーの死体をすぐに骨化するようです。
 また、動物、モンスターの死体の場合は、骨などにならずに肉を吸収して消滅させるようです。

 そして、このモンスターの戦利品は、そのモンスターを倒すまでにそのモンスターが吸収した死体の「肉」の数により変化します。
 例えば、死んだPCの死体を骨にするということや、周りにいるモンスターを扇動して倒させてその死体の肉を吸収させるということなど、その吸収させた肉の数に応じて戦利品が豪華になっていきます。
 なので、初期状態ではBS複数個で簡単に倒すことが出来ますが、なるべく肉を与えて強大化させてから倒す方が収益は上がるようです。
 強大化した後の戦利品としては、新マジックアイテム、マジックアイテム、数千GPなどを吸収させた死体の肉の数に応じて複数持つようになるようです。
 メタルチェストが入っている場合も死体の肉を吸収させた場合にのみ発生するようです。


<プレイグビースト>
○25ダメージ前後の毒ガス攻撃(一定確率でグレイター毒の効果)
○プレイグスポーン召喚
○BSなどの召喚物オートディスペル
○モンスター、動物・モンスター・PCの死体の肉吸収
 ・プレイヤー、生物などの死体の「肉」を与えると、プレイグビースト自身のHPがアップします。
 ・与える肉に関しては、与えるモンスターの元のフルHPが考慮され、その数値が多くなればなるほど、プレイグビーストのHPも増加します。
 ・与える肉として、与えるモンスターの元のフルHPの数値が多くなればなるほど、プレイグビーストを倒したときの戦利品も豪華になります。
 ・強さ、戦利品の豪華さには上限があり、与えるモンスターの元のフルHPで約3000HP分の肉を与えれば上限となります。
 ・戦利品の上限としては、GP9000前後、新マジックアイテム15くらいです。
 ・戦利品として入手出来る新マジックアイテムは、例えば、「Elemental Ban」などの「高級な」ものが全て出る可能性があります。
 ・プレイグビーストが吸収する肉は、自分で倒した生物のみです。
○戦利品(死体の肉の吸収がない場合):
 600GP前後、マジックアクセサリー、宝石数個、通常の防具、ヘルシーグランド(入手確率10%)
○戦利品(死体の肉の吸収がある場合):
 上記にプラスして吸収した死体の肉の数に応じて以下を複数所持。
 数千GP、新マジックアイテム、マジックアイテム、メタルチェスト


<プレイグスポーン>
○約5分で消滅
○戦利品:10GP前後

<プレイグビースト>
2Dクライアントでの表示です。

<プレイグビーストのモンスター召喚>
攻撃を受けたりすると、「プレイグスポーン」を召喚するようです。

<召喚されたモンスター>
色々見た目の種類があるようです。

   

 

 

 

第5週:準備 2002/05/16〜2002/05/22

ストーリー

 BNNのワールドニュース、「準備」の項目参照しておいて下さい。

 

 

キーワード

○ケイバー(Kabur)の重い足音が、エクソダス(Exodus)の部屋に通じる廊下に鈍く響きわたった。戦場から呼び戻されて、彼は機嫌が悪かった。
○特に今は、人間どもを存分にいたぶれる最高の時だったのだ。司令官という重責を担うのはよいが、会議ばかりで嫌になる時もあった。だが、彼の主人であり、彼らの種族を絶滅から救った存在の命令には、絶対に逆らうことはできない。
○こちらの世界に来てから、彼がエクソダスに直々に呼び出されるのは、今回が初めてだった。
○ケイバーは、主人の声がする部屋の暗がりに向かって、深々と頭を下げた。ブラックソンがいないのは妙だと感じたが、あの横柄な原始人と口をきかなくて済むと思えば気が楽だ。
○「腐敗の術を使うとは、ミーアも愚かな真似をしたものだ」
○腐敗という言葉を聞いて、ケイバーは目を細めた。これまでミーアは、もう後がないという最後の最後、捨て身の切り札としてその術を使ってきた。腐敗の凄まじい嵐にもまれ、将校も兵士達も変わりなく土くれとなって消えてゆく光景を、ケイバーは一度目にしているのだ。
○エクソダスの耳障りな声はさらに続いた。「ユーを救おうとした事で、ミーアはユーの未来を永遠に封印してしまった。ミーア自身の未来もだ。ケイバーよ、このまま街の人間どもを攻撃し続けるのだ。そうすれば、今にミーアは我らの意のままに動くようになる。もし、ミーアが己の身を守ろうと反撃に出るようなことがあれば、ジュカ軍と竜騎兵を引かせるのだ、ケイバー」
○「退却せよと?」主人には特別な策があるとは承知していたが、ケイバーにとってそれは不本意な命令だった。
○「しばらくお前とは連絡がとれなくなる。戦況が複雑化しても、私は指示を出せない。そうなれば、大切な兵をいたずらに失うことになるからな」
○その言葉に、ケイバーは動揺した。エクソダスは、ジュカを支配下に入れてからこのかた、ありとあらゆる物事に口を出してきたからだ。エクソダス不在という状況など、考える事もできない。
○モーター音が大きくなり、また静かになる間、沈黙が続いた。「目的を達成するためには、私は別の場所に注意を向けなければならんのだ。そのためには、準備が必要となる」
○「ブラックソンは私の活動の事を何も知らない。ここでの話も、お前に対する私の命令も、ヤツの耳に入れてはならん。ケイバーよ、お前の口の固さを信じているぞ」
○「承知いたしました」ケイバーはヘルメットの下でニヤリと笑った。「決して漏らしません」

 

 

解説

■ユー沼地化
 BNNのストーリーに沿った形でユーの腐敗が進み、今週からついにユーの街周辺が沼地化しました。
 沼地化したマップは、先日のクライアントパッチで導入されていますが、EWE4 第5週目ではこのマップのように完全に沼地化はしないようで、部分的に沼地になっています。
 この形がユーの腐敗の最終形態なのかもしれません?

 さらに、街周辺が沼地化するだけではなく、腐敗の進行により、街の主なNPCもBNNのストーリーにあったようなミーアと同じような「病気」に感染しています。

 また、沼地などの各地には今まで湧いていなかった「acid elemental」(酸エレ)が湧くようになっています。

<感染中のNPC>
主なNPCの肌が緑になっています。
分かりにくいですが左の図はセキをしているところのグラフィックです。
たまに、右の図のようにその旨のメッセージが表示されます。
これらはBNNの描写にあったミーアの症状と同じということのようです。

  

<沼地化したユー>
木もフェルッカのように枯れ、そして緑がかっています。
また、右の図のような木も出現しています。
レモンの表示はただの使い回しの影響かもしれませんが・・・

  

<沼地化したユーマップ>
 EWE4 第5週目では以下のマップのように完全に沼地化はしないようで、
部分的に沼地になっています。
 以下の図が腐敗の最終形態?

 

■新アイテム?「ヘルシーグランド」
 今週からプレイグビーストを倒すと、その戦利品として低い確率で「ヘルシーグランド(Healthy gland)」というアイテムが入手出来るようです。
 これは、モンスターが出す死体パーツ「腸」の、青紫のグラフィックバージョンというもののようです。

 使用方法や、効果などは現在不明です。

 ちなみに、プレイグビーストに肉を吸収させない状態でも出現はするようです。

 

 

 

第6週:蔓延する絶望 2002/05/23〜2002/05/24

ストーリー

 BNNのワールドニュース、「蔓延する絶望」の項目参照しておいて下さい。

 

 

キーワード

○アドラナス(Adranath)は、すでに湿地と化したユーの泥の中へ足を滑らせた。
○そこには天を突くような瘤(こぶ)だらけの大木が、病に冒された黒い枝を四方に広げて立っていた。全体が腐った灰色の木肌に覆われ、枝のあちらこちらに口を開けた大きな虚(うろ)からは、得体の知れない緑色の光が漏れている
○この付近の同じ病に冒された商店主たちが、彼ほど重症に陥っていなければよいがと祈ったが、同時に、それがいかに虫の良い願いである事かをアドラナスは知っていた。
○ひとつひとつ、彼は巾着袋から何かを取り出し、朽ちかけた大木の根元の、不気味な粘液を満たした穴に投げ込んだ。木はそれを貪るように吸収した。
○皮肉だ、と彼は思った。この災いから生まれた怪物が、その穢れた土地を癒す元になろうとは。
○木の腐敗が止まり毒気が弱まる感触が、体の内側から湧き上がってきた。目を閉じれば、今投げ入れた薬の効能を、木自身がなんとか取り込もうと戦っている様子が伺える。彼は確かな手ごたえを感じた。治療が効いたのだ。
○これで方針が決まった。だが、今この木に与えた薬の効果は微々たるものだ。この土地全体を完全に治療するには、相当な量の薬が必要になる。
○腐敗の進行は、どうにか食い止める事ができたが、治療を急がなければ、ユーは草一本生えない死の世界になってしまう。
○アドラナスはローブの下に手を入れ、クレイニンから預かった小さなコミュニケーションクリスタルを取り出した。それには、彼らの最後の望みを託されていた。あの言葉を遠くまで、そして素早く届ける事ができれば、手遅れになる前に、この土地を救う事ができるのだ。

 

 

解説

■ユー、さらに沼地化
 ユーの土地がさらに沼地化しました。
 沼地化は、先週紹介した地図の通りですが、街並みもさらに変化しています。

<プレイグツリー、巨大化>
先週登場した、レモン?のある腐敗した木である「プレイグツリー」が巨大化しました。
また、分かりにくいですが、木の根元には右の図のようなものがあります。
これが、病気を治すために数時間だけ有効になるもののようです。

  

 

■新モンスター「プレイグビーストロード」登場
 新モンスターとして、プレイグビーストの上位モンスターである、プレイグビーストロードが登場しています。
 ただ、湧く数がかなり少なく、あまり見かけないようです。
 一応、ユーや、各地の沼地、森などのプレイグビーストが湧く地帯には湧いているようです。

 このモンスター、倒さずに、パラライズの魔法をかけるなどした後に、刃物をWクリックして、プレイグビーストロードをターゲットすると、プレイグビーストの「内部」を見ることが出来るようです。
 内部は、一種のパズルになっていて、それを解くことで、後述の資源収集に必要となるアイテム「核(コア)」が入手出来るようです。

 プレイグビーストロードのパズルの解き方は、戦闘帖「プレイグビーストロードパズル」の項目を参照しておいて下さい。

 ちなみに、今週のアップデートから、プレイグビーストがBSなどの召喚したものをオートディスペルするようになっています。

<プレイグビーストロード>

→パラライズで変色→

<プレイグビーストロードのコア>

 

■アドラナス登場
 BNNのストーリーに登場していたアドラナスがユーのバンク前に出現しています。
 このアドラナスは、キーワードを話し掛けると、最終回についての情報を色々喋ります。
 数多く喋りますが、BNNと重複するところもあり、必要なところだけを言うと・・・
 ユーを病から救うためには、「明るい色の植物の種」、「強力な調合薬」、「プレイグビーストの‘核’」が必要ということのようです。
 これらが具体的に何を意味するのかは、不明ですが、ガーデニングで収穫できる明るい系の植物の種、プレイグビーストロードのパズルを解くことで入手出来る「プレイグビーストの‘核’」の2種類は必要となっているという意味かもしれません。
 「強力な調合薬」というのは、ポーションということかもしれません。
 そして、これらの必要なアイテムをそろえて、特定時間に前述の「プレイグツリー」の根元に入れればいいようです。

<アドラナス親方>

 アドラナスに対するキーワードとその反応については、以下の項目を参照しておいて下さい。

 

■アドラナスのキーワード
 キーワードとその喋る言葉です。

News:
「I ask for your help in our attempt to cure the vile plague attempt that was brought upon this land, and our people, by our terrible mistake.」

Plague:
「I am loathe to admit it,but it was our magic that caused the plague to sweep over this land. We sought to destroy the Juka by utilizing our powers over nature.」

Help:
「My people have been greatly weakened by this foul plague, as we are closely bound to the natural world. Scores of my people are dying by the day and we cannot hope to destroy the disease in our present state. We need your help to destroy the source.」

Source:
「Here in Yew, the great plague trees extend their withering branches towards the sky, lifting high the noxious pods that spread the plague over this land. But we have discovered a cure!」

Cure:
「If the needed resources can be gathered and placed inside the Plague Trees, the Tree itself will be cure, and, thusly, spread that cure to the rest of the world. But there is little time!」

Nature:
「The meer draw their power from nature. Our spells and incantations are one with all things natural. When we attempted to use our sorcery against the Juka, we drew instead upon the corruption that has tainted the world.」

Magic:
「The Meer Eternals sought to use nature against the Juka.But the world has changed much since the Meer last lived upon it. It has been corrupted by time, and the aspect of nature has been tainted along with it.」

Resources:
「Four ingredients must be fed to the plague tree each of which will lend its power toward curing of the disease. Bright seeds, powerful mixtures of both healing and curing magic's and the very cores of the amorphous plague beasts will be needed.」

Core:
「The Plague has tainted animal flesh as well as vegetations. The plague beasts that roam this land are mutations of the flesh of both man and beast. Our meer scouts have even spied greater varieties known as plague beast lords!」

Time:
「The Plague trees spread their noxious spores for only a few hours each day. Tis during this period that their very innards are open and accessible. This also the time that we must fight back the plague beasts that threaten to corrupt Yew forever.」

Tree:
「Here in yew the great plague trees extend their withering branches towards the sky, lifting high the noxious pods that spread the Plague over this land but we have discovered a cure!」

Lord:
「These more powerful plague beasts hold within them a mutation core that we might use to mutate the Plague Tree's diseases into its own cure. But the core we would need to be harvest while the plague beast lord is alive...」

Alive:
「In order to cut open the plague beast's amorphous flesh and perform the delicate operation of removing the Mutation Core, first one would need to make sure the beast was unable to transform itself.」

Seed:
「The mysterious seeds that have been discovered as of late were created by the Plague Tree's corruption. If a botanist were able to secure bright seeds and place them within the Plague Trees, they might act as the germ through which the cure could grow.」

Corruption:
「The Meer come from a time when the world of Sosaria was pure and nature thrived under the auspices of Good. Much has changed since that time.」

Mixtures:
「An alchemist might be able to create both needed types of potion - but the mixture must be strong enough to overcome the vile disease the festers within the tree.」

 

■EWE4 最終回のプレイヤーアクション
 EWE4の最終回では、プレイヤーの行動によりその終わりが左右される「プレイヤーアクション」が要求されます。

 今回のプレイヤーアクションは、「ユーに蔓延する病気を治すこと」です。

 病気を治すことが出来るのは、現地時間の19時から数時間だけとなっています。
 この数時間で、病気を治すことが出来なければ、次の日の19時まで待たなくてはならないことになります。

 ちなみに、もし、この時間帯にプレイできないのであるならば、その病気を治す元となる、資源の収集などを楽しむようにしてくださいとのコメントありです。

 ただし、今回のプレイヤーアクションが、EWE2のようにただ単にイベントの終了時間に関係するだけなのか、EWE1のように結末の変化に関係するのかは不明です。

 

■時間限定!プレイグツリー現在大開放中
 上の項目にあるように、トラメルのユーのプレイグツリーが予定通り、19時より「プレイヤーアクション」を受け付けるようになっています。
 今回のプレイヤーアクションは、このツリーに必要な資材を入れることです。
 プレイグツリーへの資材への入れ方は、上の図の「プレイグツリーコア」をWクリックして、入れたい資材を指定するだけです。
 そうすると、その中に入れることが出来る資材ならば、ツリーに吸収されなくなります。

 入れることの出来る資材は、現在のところ、グレーターヒールポーション、グレーターキュアポーション、明るい系の植物の種、プレイグビーストロードのコアがあるようです。
 必要な数は、不明ですが、たくさんいるのかもしれません。
 ちなみに、必要な数がそろえば、通常投与することの出来る資材でも、もうそれ以上は投与できないようです。

 興味があれば、ユーのプレイグツリーに資材を与えに行ってみましょう。
 プレイグツリーは、以下の図のようににユーに6箇所あります。

<資源受付中のプレイグツリー>

<プレイグツリーマップ>
トラメル、ユーにあるプレイグツリーのマップです。
全部で6つです。

<治療されたプレイグツリー>
緑から青に変色します。

 

■EWE4 最終回 途中経過
 EWE4の日本シャードのユーのプレイグビーストツリーの治療状態です。
 ツリーは、全部で6つあり、上記のマップのように番号を振りました。
 以下は、何番のツリーが未治療なのかということです。
 大抵のツリーは、残りの治療に必要な資材は、プレイグビーストロードの核(コア)だけというところが多いようです。

○アスカ:「3」、「4」、「5」、「6」の4つ
○ヤマト:「3」、「4」、「5」、「6」の4つ
○ワコク:「4」、「5」の2つ
○ホクト:「5」のみ
○イズモ:「3」、「4」、「5」、「6」の4つ
○ミズホ:「2」、「3」、「4」、「5」、「6」の5つ
○ムゲン:「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」の6つ

・・・です。

 

■EWE4 最終回 その2
 EWE4の最終回のプレイヤーアクションが昨日の19時からスタートしましたが、おおよそ5時間ほどで23日分のアクションタイムは終了となったようです。
 そして、そのアクションタイムで、ユーのプレイグビーストツリーが全て治療できなかったシャードは、続きが、今日の19時よりスタートします。

 そして、今日の19時からのアクションタイムで治療が終了しなければ、また次の日の19時・・・というようになります。
 つまり、全てのプレイグビーストツリーが治療されるまで、そのシャードでのEWE4の終了はありません。

 

■EWE4、終了!
 ムゲンはまだ1と2のプレイグツリーしか治療が終っていないですが、その他の通常日本シャードのEWE4が終了したようです。
 これにより、各街に侵攻していたブラックソーン軍が撤退しています。

 また、この終了により、アドラナスのメッセージも、変化しています。
 メッセージは、Newsなどのキーワードで得ることが可能で、
 
 「皆さんの協力に感謝します! ユーの地に蔓延していた病気は治療されました。 病気が治療されたことにより、我々ミーアは、再びジュカに対抗する力を持つことが出来ました!」

となっています。

 終了したと思われる現在でも、依然としてユーは沼地の状態ですが、これはバッドエンディングではなく普通のエンディングのようです?
 沼地化したユーが今後どうなるのかというところは、EWE5に続くものと思われます。

 ただし、沼地化したユー自体は共通でも、Shasta@Mizuhoさん情報で調べてみると、シャードによっては、ユーのガード圏の設定に違いが出ているようです。
 ガード圏の設定としては、以前のユーのガード圏の「広範囲」、バンクのある建物周辺のみの「狭範囲」と2つあるようです。
 そして、狭範囲の場合は、ガード圏外であるユーの街周辺に、プレイグビーストや、ボグリング、ボグシングが湧いています。

 各シャードとガード圏の設定は以下のようになったようです。

○アスカ:狭範囲
○ヤマト:広範囲
○ワコク:広範囲
○ホクト:狭範囲
○イズモ:広範囲
○ミズホ:広範囲
○ムゲン:狭範囲

 で、このような違いは、なぜ起こったのかというと、分かりにくいのですが、昨日の午後にあったコメントを見る限りでは、プレイグツリーの開放中に、プレイグビーストをどれだけ倒したのかというプレイヤーアクションに依存しているらしいです?

 なので、昨日の開放から終了までは、ミズホを除いてほぼ同じようにすぐに終ったため、各シャードで違いは生じなかったと思いますが、その前の23日の開放中のプレイヤーアクションでこのような違いが出たと考えられます。
 つまり、最初の日の23日のプレイグツリーの開放中に、プレイグビーストを多く倒したシャードが広範囲、あまり倒さなかったシャードが狭範囲となったようです?

 狭範囲の方が、ハズレなのかもしれませんが、数で言えばレアになっているのである意味アタリとも言える何ともいえない結果だと思います。
 この結果が、後のEWEで変更出来るのかどうかは不明ですが、一旦こういう形でEWE4は終了するようです?

 あと、気になるだろう点としては・・・
 街などにいたカオスドラグーンなどの新モンスターは、イルシェナーなどに湧き場所が変更されて残るようです。
 また、沼地、森にいた新モンスターは、そのまま沼地に定住するところもあります。
 ただし、プレイグビーストロードだけは、一旦いなくなったようですが、後に復活もある「かも」という感じになっています。
 そして、ストーリーとは無関係ですが、ユーの沼地化で新たに建築できた家は、違法でも何でもないので、そのまま所有できます。

<アドラナス親方の最後のメッセージ>

 

 

 

ミーア編まとめ

 追加、変更のまとめは以下。

<追加アイテム>
○スワンプドラゴン(沼ドラゴン)
○ウロコ
○ウロコの鎧
○ドラゴンスミスハンマー
○ドラゴンバーディング
○種
○植木鉢
○各種植物
○ヘルシーグラント
○プレイグビーストロードの核


<追加モンスター>
○カオスドラグーン
○カオスドラグーンエリート
○ボグリング
○ボグシング
○プレイグビースト
○プレイグビーストロード


<変更、追加点>
○慈悲の徳システム追加
○コーブに銀行新設
○ガーデニングシステム
○沼地化などのユーの変更

 

 

 

 


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