ALIENWARE 17 レビュー 紹介 |
ALIENWARE 17について |
デルで販売されている「ALIENWARE 17ノートパソコン」のレビュー、紹介記事です。
DELLの「ALIENWARE 17」は、17.3インチの大きなディスプレイを搭載し、Haswell / Crystal Well世代のインテル
Core i7という比較的新しいCPUが搭載されたノートパソコンです。
「ゲーミングノートパソコン」という名前も付けられ、グラフィックカードとして、NVIDIA GeForce GTX 970M、NVIDIA GeForce
GTX 980Mのパーツも選択可能で、ゲーマー向けなハイスペックなノートパソコンとして販売されているのが特徴です。
ここでは、 DELLの「ALIENWARE 17」が、ゲーミングノートパソコンとして、あるいは、ハイスペックなノートパソコンとして、どれほど性能が高いのか、使い勝手がいいのかなどをレビュー、紹介してみたいと思います。
ALIENWARE 17のスペックなど |
今回レビューに使った、 「ALIENWARE 17」のノートパソコンのスペックは、以下のようになっています。
◎OS : Windows 8.1(64bit)
◎CPU : インテル Core i7-4980HQ プロセッサー(2.80GHz(最大4GHz)、6MBキャッシュ)
◎メモリ : 8GB(DDR3Lメモリ、1600Mhz)
◎HDD : 256GB SSD + 1TB HDD
◎グラフィック : NVIDIA GeForce GTX 980M
この構成を踏まえて、「ALIENWARE 17」をレビュー、紹介します。
◎外観などの紹介、レビュー
◎キーボード、ディスプレイなどの紹介、レビュー
◎ベンチマークテストなどの紹介、レビュー
◎レビューまとめ
外観などの紹介、レビュー |
「ALIENWARE 17ノートパソコン」の外観などの紹介、レビューです。
まず、このノートパソコンの外観は、上のようなものです。
色は、写真が良くないので参考程度ですが、天板部分は光の当たり方で見た目が結構変わり、黒というよりも深めのシルバーという感じになっています。
素材は、フレームがマグネシウム合金、シェルがアルミニウム素材になっており、丈夫でしっかりした印象で高級感があります。
また、指紋なども残りにくく、見た目もきれいで手触りも良いです。
全体的なデザインとしては、「ALIENWARE 17」の名前の通り、天板にエイリアンがデザインされたものになっており、「DELL」製品ではあるものの、「ALIENWARE」製品であることが強調されたものになっています。
「ALIENWARE 17」のサイズは、「34.40mm × 292mm × 430mm」(高さ×奥行き×幅)です。
重さは、タッチディスプレイの場合は3.88kg、普通のディスプレイの場合は3.68kgです。
大きさは、A4の用紙と比べると上のような感じになり、大きさも重さも十分あるので、モバイル用途には全く向いておらず、家庭やオフィスなどの机に置いて使うパソコンということになります。
「ALIENWARE 17」の本体は、電源を入れると、天板にラインが入り、エイリアンが光り、周囲やキーボードにライティングが施されるようになっています。
このライティングの演出については、付属の専用ソフトを使って、PC本体の各場所ごとに色を自由に変えることはもちろん、
通常表示させたり、点滅表示させたり出来るなど、自由度の高い変更が可能になっているので、自分好みのマシンに見た目をカスタマイズすることが可能です。
また、消灯させることも可能です。
「ALIENWARE 17」の底面は上のような感じで、底面の3分の1ぐらいが吸気口になっているのが特徴です。
排気は、このように背面から行われ、本体の左右などではないため、PC操作する手に排気が当たるというような心配もない、考えられた設計になっています。
また、底面のゴム足の高さも十分あり、吸気の処理なども効率よく行えるように設計されています。
ちなみに、「ALIENWARE 17」は、このように吸排気がしっかりと行われるようになっていますが、高スペックマシンということもあり、その分だけファンの音などはわりと発生します。
動作音としては、32デシベルぐらいの部屋において、ずっと3Dゲームをプレイし続けるなどの、高負荷なことを続けると、動作音は38デシベル程度、最大で46デシベル程度まで上昇します。
ただ、通常の動作音は34デシベルぐらいと、わりと静かなので、常にうるさいということはありません。
「ALIENWARE 17」のバッテリー稼働時間は、使用するアプリケーションや電源設定などによってかなり変わりますが、負荷の低い使用方法では5時間前後、3Dゲームの連続プレイなどの少し負荷の高い場合は3時間弱です。
稼働時間については、DELLの「ALIENWARE 17」はモバイルパソコンではないということで、通常はACアダプターを挿したままで使うか、すぐに使える状態で使うはずなので、あまり気にする必要はないと思います。
「ALIENWARE 17」のACアダプターは、モバイルパソコンと違って持ち運ぶようなものではないので、これも特にサイズなどは気にしなくてもいいと思いますが、上の写真のようになっており、下に置いているA4サイズの紙と比べるとサイズ感は大体分かると思いますが、それなりに大きいです。
ちなみに、「ALIENWARE 17」の電源の設定については、付属の専用ソフトから簡単に設定することが可能になっており、かなり細かく、そして詳しく設定することが出来るので、このような部分も「ALIENWARE 17」を選ぶメリットになっています。
「ALIENWARE 17」の前面部分の左右にはスピーカが搭載されています。
スピーカは、本体の底面にロゴもありますが、全米No.1のブランドであるKlipschのスピーカが搭載されており、サブウーファ付きの2.1ch仕様になっているので、一般的なノートPCよりも良いものが使われています。
また、音響ソフトウェアも付属しているので、自分好みの音響環境を設定可能です。
「ALIENWARE 17」の本体の向かって左側の側面は、上のようになっており、画像の左から、ACアダプター差込口、セキュリティケーブルスロット、USB3.0端子×2、マイク入力端子、ヘッドフォン出力端子があります。
USB3.0端子のうち1つは、Power Shareの機能に対応しているので、電源オフのときでもUSB対応の機器を接続して充電することが出来るようになっています。
「ALIENWARE 17」の本体の向かって右側の側面は、上のようになっており、画像の左から、SDカードなどを読み取る「メディアカードリーダー」、USB3.0端子×2、LAN端子です。
ちなみに、DVDやブルーレイなどのディスクドライブは搭載されていません。
ディスクドライブについては、最近のPCゲームはSteamなどからのダウンロードが主流ですが、まだディスク版のPCゲームもあることから、ゲーミングPCとして搭載されていない点は残念なところだと思います。
ただ、USB3.0端子などはノートPCとしては十分な数があるので、必要な時だけ外付けのものを用意して対応することは可能です。
LAN端子は、「Killer」という1000BASE-T LANコントローラが採用されていて、通常よりも遅延の少ないネット接続が期待出来るものになっており、これは、ネットゲームをプレイする上でも大きなメリットと言える部分であり、特にゲーマーに向けて非常にこだわったパーツ選びがなされています。
接続端子としては、他には、背面の部分に、オプションとして購入可能な「Alianware グラフィックアンプ」を接続するための端子、ミニディスプレイ端子、HDMI端子も用意されています。
キーボード、ディスプレイなどの紹介、レビュー |
「ALIENWARE 17」のキーボード、ディスプレイなどの紹介、レビューです。
キーボード |
まず、「ALIENWARE 17」のキーボードは、テンキーも搭載された一般的なフルキーボードです。
「ALIENWARE 17」のキーボードは、最近のノートPCなどは、ほぼ全てアイソレーション(浮き石型)のタイプになっていますが、そうではなく、通常タイプに近いキーが採用され、打ちやすくなっています。
「ALIENWARE 17」のキーボードの左側、
右側は上のようになっていて、「Page Up」、「Page Down」キーの位置が矢印キーの周辺に来ているなど、PCゲームでの操作性も考えられ、少し特殊なキー配置もありますが、ノートパソコンのキーボードとしては普通に使いやすいと思います。
また、キーボードの一番左には、X、1〜5までのマクロキーと、
テンキーの上の部分には、6〜9までのマクロキーが合計10個用意されており、ゲームやアプリケーションの起動などを割り当てることが出来ます。
マクロの割り当てなどは、「ALIENWARE 17」に付属の専用ソフトで設定することになります。
キーボードの手前の部分には、タッチパッドが用意されており、マウスのボタン代わりに使えるボタンも、物理的に2つに分かれたものが搭載されているので使いやすいです。
「ALIENWARE 17」のキーボードや、タッチパッドの部分は、光るようになっています。
これは、未来的な演出の他に、暗所でも打ちやすいというメリットを備えたものです。
ちなみに、キーボードのライティングなどについては、前述した本体の他の部分の色と同じように、付属のソフトで自由にカスタマイズ可能です。
「ALIENWARE 17」の電源ボタンは、キーボードの上の中央部分にあり、エイリアンのデザインで大きくて押しやすいと思います。
また、キーボードの右上の部分には、HDDへのアクセスや、通信状態などを示すインジケーターが用意されており、PCの現在の状態がすぐに分かり、細かい部分ですが、非常に使いやすい設計になっています。
ディスプレイ |
「ALIENWARE 17」のディスプレイは、17.3インチのワイドディスプレイですが、次の2種類が用意されています。
◎17.3インチ フルHD 非光沢液晶ディスプレイ(1920x1080)
◎17.3インチ フルHD タッチ対応 光沢液晶ディスプレイ(1920x1080)
ディスプレイは、販売モデルによって搭載されるものが異なり、「ALIENWARE 17ノートパソコン」のデルのオンラインストアでモデルを選択することになります。
どちらもIPS液晶なので、どちらを選んでも品質的には満足できるものになっていると思います。
今回、「ALIENWARE 17」のレビューに使ったのは、「17.3インチ フルHD タッチ対応 光沢液晶ディスプレイ(1920x1080)」の方です。
液晶画面の色味などは、写真が良くないので上の画像は完全に参考程度ですが、ディスプレイについて特に気になる点はなく、IPS液晶なので一般的なノートパソコンよりも綺麗な画面です。
こちらも写真が良くないので上の画像は完全に参考程度ですが、斜め45〜60度ぐらいから見ても、見難いことはなく、DELLの文字も普通に読め、視野角は悪くないです。
「ALIENWARE 17」の画面は、上のような状態まで傾けることが可能なので、自分で見やすい位置を作りやすいと思います。
ディスプレイの上部にはカメラやマイクなども搭載されており、それらが必要となるソフトなどを使用するときでも、追加の周辺機器を購入しなくても対応可能です。
ベンチマークテストなどの紹介、レビュー |
「ALIENWARE 17ノートパソコン」のベンチマークテストを実行して、その性能をレビュー、評価してみます。
これらの結果は、ほぼデフォルト状態でのもので、ドライバなどを更新すると更に上がったり、また例外的に下がる場合もあるかもしれません。
また、ウイルス対策ソフトなどの常駐ソフトもオンにした状態で、あまり無理のない自然な状態での評価になります。
ちなみに、パソコンのハードウェアは、マイナーチェンジが行われていたり、同じ型番などでも個体差があるので、ベンチマークテストの結果は参考程度にしておいて下さい。
Windows エクスペリエンスインデックス |
まず、DELLの「ALIENWARE 17」のノートパソコンのパワーを測るベンチマークテストとしては、ベンチマークとは少し違いますが、Windows
8.1のパソコンのシステムで計測出来る「Windows エクスペリエンスインデックス」を見ていきます。
「Windows エクスペリエンスインデックス」は、Windows 8.1のパソコンからは、コマンドプロンプトからしか見れなくなっているので、それを実行すると、次のような結果が得られます。
「ALIENWARE 17」の、この構成でのWindows エクスペリエンスインデックスの数値は、これまでの表示に従うと以下のようになります。
◎プロセッサ:8.2
◎メモリ:8.2
◎グラフィックス:7.1
◎ゲーム用グラフィックス:7.1
◎プライマリハードディスク:7.7
全体的にノートパソコンとしては、非常に高い評価になっており、プロセッサ(CPU)からプライマリハードディスク(SSD)まで、かなりバランスのいい結果になっています。
CPU-Z |
ベンチマークとして、次に、「CPU-Z」の数値を見ていきます。
「CPU-Z」は、各パーツの詳しい情報を見るためのソフトですが、
最近のバージョンでは、ベンチマークも付いており、その結果はこのようになります。
シングルスレッド、マルチスレッド共にノートパソコン用のCPUとしては十分な性能が出ています。
ファイナルファンタジー14、ドラゴンクエスト10のベンチマークテスト |
ベンチマークとして、次に、オンラインゲーム用のベンチマークとしてよく使われる「ファイナルファンタジー14」と「ドラゴンクエスト10」のベンチマークテストを見てみます。
まず、「ファイナルファンタジー14」のベンチマークテストでは、通常の設定よりも高いハードルの、ノートPC用の「高品質」の設定で、スコアが「19090」になり、「非常に快適」という評価が得られます。
また、ノートPC用の「高品質」の設定で、解像度を1920×1080に上げても、スコアが「13471」で、「非常に快適」という最高の評価が得られます。
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そして、DQ10のベンチマークテストでは、最も高いハードルの「最高品質」の「1920×1080」の解像度で、「すごく快適」という最高の評価が得られます。
よって、「ALIENWARE 17」では、「ファイナルファンタジー14」、「ドラゴンクエスト10」などの最新の人気オンラインゲームも非常に快適なプレイが可能です。
バイオハザード6のベンチマークテスト |
ベンチマークとして、最後に、カプコンの「バイオハザード6」のパソコン版のベンチマークテストを見てみます。
「バイオハザード6」のベンチマークテストでは、1920×1080のデフォルトの設定でテストすると、「12061」というスコアで、ランクは「S」という最高の評価になります。
「バイオハザード6」は、比較的最近のソフトで、また、PC版はPS3版やXbox 360版よりも高画質なものになっていますが、DELLの「ALIENWARE
17」ならば「快適な動作が見込める」ということになります。
よって、現在はまだ数は少ないですが、PS4やXbox OneレベルのPCゲームでも、「ALIENWARE 17」の現在のベンチマークなどを考えると、快適なプレイが出来るものになっていると思われます。
レビューまとめ |
デルで販売されている「ALIENWARE 17」は、これまで見て来たように、ノートパソコンとしての基本性能はかなり高いので、ゲーム用としてはもちろん、動画編集などの高負荷なことを行いやすいマシンであることが分かると思います。
デザインは、近未来的、そして宇宙人や宇宙船的なイメージになっているので、正直なところ、万人が気に入るデザインになっているとは思いませんが、使いにくいようなものには全くなっておらず、むしろ他のノートPCよりも使いやすさを追求した筐体構造などになっているので、そういった意味ではデザイン性は高いと思います。
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高性能なノートPCは、結局は高性能なパーツを組み合わせればそれで出来てしまう部分はあるのですが、「ALIENWARE 17」は、これまで見て来たように、付属する独自のソフトウェアの部分などにも大きな価値があり、例えば、「ゲームモード」を作成して特定のゲームに対する環境設定を個別に保存しておけるようになっていたりもするので、他の高性能なノートPCでは得られない要素も数多く存在します。
「ALIENWARE 17」の価格は、一般的なノートPCと比べると決して安いとは言えない値段になっていますが、17インチの高スペックパソコンであり、他にはない付加価値の部分を考えれば、その値段分の価値はあり、また、DELLのオンラインストアではキャンペーンなどが実施されていることもあるので、チェックして購入してみるといいと思います。
購入や詳細は、DELLの「ALIENWARE 17ノートパソコン」のオンラインストアへどうぞ。