HP ENVY 15-j100 レビュー 紹介 |
はじめに |
日本ヒューレット・パッカードで販売されている「HP ENVY 15-j100」のレビュー、紹介記事です。
日本HPの「HP ENVY 15-j100」は、15.6インチの比較的大きなディスプレイを搭載し、Haswell世代(第4世代)のインテル
Core i5やCore i7という最新のCPUが搭載されたノートパソコンです。
ここでは、日本HPの「HP ENVY 15-j100」が、最新のノートパソコンとして、どれほど性能が高いのか、使い勝手がいいのかなどをレビュー、紹介してみたいと思います。
ちなみに、このノートパソコンは、NVIDIAのグラフィックカードが標準で搭載されているので、オンラインゲームユーザー、パソコンゲームユーザーにも参考になる形でのレビュー、紹介記事になっています。
構成など |
今回レビューに使った、日本HPの「HP ENVY 15-j100」のノートパソコンのスペックは、以下のようになっています。
◎OS : Windows 8.1(64bit)
◎CPU : インテル Core i7-4702MQ プロセッサー(2.20GHz-3.20GHz, インテルスマート・キャッシュ6MB)
◎メモリ : 4GB(PC3L-12800 (1600MHz))
◎HDD : 1TB ハードドライブ (SATA、5400回転)+24GB SSD(mSATA)
◎グラフィック : NVIDIA GeForce GT 750M グラフィックス(4GB)
今回のスペックは、HPのオンラインストアの販売モデルでは、「HP ENVY15-j131TX プレミアム・フルHDモデル」(F7Q54PA#ABJ)に該当します。
この構成を踏まえて、日本HPの「HP ENVY 15-j100」をレビュー、紹介します。
◎外観などの紹介、レビュー
◎キーボード、ディスプレイなどの紹介、レビュー
◎ベンチマークテストなどの紹介、レビュー
◎まとめ
外観など |
「HP ENVY 15-j100」の外観などの紹介、レビューです。
まず、このノートパソコンの外観は、上のようなものです。
色は、「ナチュラルシルバー」と呼ばれる銀色で、上の写真は良くないので参考程度ですが、白銀とも言えるようなシルバーで、高級感のある見た目になっています。
裏面は黒色で、サブウーファーも背面に配置されています。
表面の素材はアルミニウムで、光沢ではないので、指紋がべったりついて目立つようなこともなく、見た目も美しいと思います。
デザインとしては、天板の中央に「HP」のロゴと、
背の部分に「HEWLETT・PACKARD」の文字が入っており、すっきりとしていて万人受けするデザインになっています。
本体を開くと、上のような感じで、サイズ(幅×奥行き×高さ)は、380mm×250mm×18.0mm(最薄部)〜33.0mm(最厚部)です。
重さは、約2.3kgです。
HP ENVY 15-j100は、サイズも重さもそれなりにあるので、持ち運んで使うようなノートパソコンではなく、据え置いて使うノートパソコンということになっています。
ただ、少し大きめのカバンに十分入るサイズなので、何か特別にパソコンが必要になるというようなときに持ち出すことは十分可能です。
バッテリー稼働時間は、動作環境、使用するアプリケーション、電源管理設定などのシステム設定により変動することになりますが、HPによる紹介では約6時間です。
なお、HP ENVY 15-j100は、バッテリーの取り外しも簡単で、予備用のものを用意して連続使用することなども出来ますが、基本的には、据え置いて使うノートパソコンということなので、ACアダプターを挿したまま使うことが多いかもしれず、また、通常は、バッテリーがなくなればすぐにACアダプターから充電出来る場所にPCを置いていると思われるので、バッテリー稼働時間はあまり気にする必要はないかもしれません。
「HP ENVY 15-j100」のACアダプターは、上のようなもので、120WのスマートACアダプター(動作電圧:100-240VAC、動作周波数:50-60Hz、重さ:約480g、サイズ:75mm×145mm×25.5mm(突起部・コード含まず))になっていて、上の画像では、大きさ比較のためA4サイズのコピー用紙の上に載せています。
ちなみに、HPのオンラインストアでの注文モデルが、今回の「HP ENVY15-j131TX プレミアム・フルHDモデル」(F7Q54PA#ABJ)ではなく、「HP ENVY15-j130TX パフォーマンス・フルHDモデル」(F7Q53PA#ABJ)の場合は、少しサイズなどが小さい、90WのスマートACアダプター(動作電圧:100-240VAC、動作周波数:50-60Hz、重さ:約350g、サイズ:49mm×127mm×30mm(突起部・コード含まず))になります。
ACアダプターについても、このマシンの場合、モバイルPCのように持ち歩くことは通常ないので、あまりサイズなどは気にしなくてもいいと思いますが、仮に、このノートパソコン本体と一緒に持ち運ぶことがあっても、それほど大きいものではないので、比較的楽に移動出来ると思います。
「HP ENVY 15-j100」の本体の向かって左側の側面は、上のようになっており、左から、「セキュリティロックケーブル用スロット」、「通気孔」、「HDMI出力端子」、「USB3.0端子」(電源オフUSBチャージ機能対応)、「USB3.0端子」、「SDカードスロット」、「HDDアクセスランプ」、「電源ランプ」が並んでいます。
なお、電源ボタンは、本体内側の左上にあります。
「HP ENVY 15-j100」の本体の向かって右側の側面は、上のようになっており、左から、「ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート」、「USB3.0端子」、「USB3.0端子」、LANケーブルなどを挿す「ネットワークポート」(RJ-45)、「ACアダプター差込口」が並んでいます。
ちなみに、DVDやブルーレイなどのドライブは搭載されていないので、必要ならば、HPのオンラインストアで注文時に外付けのものを選択するか、自分で用意する必要があります。
「HP ENVY 15-j100」の本体関連の仕様としては、他には、Bluetooth4.0も標準で搭載されているので、対応の機器を使えば、USB接続などを行わずに、マウスなどの周辺機器を使うことが可能です。
また、Wi-Fi(IEEE802.11b/g/n)も標準装備で、オン、オフの切り替えも可能です。
キーボード、ディスプレイなど |
「HP ENVY 15-j100」のキーボード、ディスプレイなどの紹介、レビューです。
まず、「HP ENVY 15-j100」のキーボードは、最近、各メーカーのパソコンで採用されることが多い、「アイソレーション」とも呼ばれる「浮き石型」のキーボードが搭載されています。
「浮き石型」のキーボードは、キーの1つ1つが独立した配置になっており、人にもよりますが、一般的には慣れれば打ちやすいキーで、この「HP ENVY
15-j100」のキーボードも、ノート用のキーボードとしては打ちやすいものになっています。
「HP ENVY 15-j100」のキーボードの左側、
右側は上のようになっていて、テンキーも付いた日本語の標準キーボードが搭載されています。
また、素材も滑りにくいものが採用され、バックライトも搭載されているなど、打ちやすくなる各種の工夫も行われています。
「HP ENVY 15-j100」のキーボードは、F1からF12までのキーが「ファンクションボタン」になっており、液晶の明るさの調整、音量の調整、無線LANのオンオフなどが行えるようになっています。
F1からF12の本来の機能を使うためには、「Fnキー」と同時押しする必要があり、使用頻度の問題だと思いますが、普通にF1からF12のキーを多用している人にとっては、これは使いにくいかもしれません。
ただ、これについては、BIOSの設定などで無効化することが可能なので、使いにくいと感じたら、購入後、設定を変えるようにするといいでしょう。
「ファンクションボタン」の無効化は、まず、パソコン起動時に、F10を押し、BIOSの設定画面に入ります。
次に、「System Configuration」のタブに切り替え、「Action Keys Mode」でエンターキーを押し、「Disabled」にします。
「Exit」タブに切り替え、「Exit Saving Changes」でエンターキーを押し、「Yes」で再起動します。
そして、以上を行うと、F1からF12までのキーが本来の機能になり、液晶の明るさの調整、音量の調整などが「Fnキー」を押して使用する形式になります。
「HP ENVY 15-j100」には、キーボードの手前に上のようなタッチパッドも付いています。
このタッチパッドは、ピンチやズーム操作なども行える、タッチ・ジェスチャーに対応した「クリックパッド」と呼ばれているものです。
サイズは比較的大きめでで、タッチ操作は良好ですが、手前のマウスのボタン代わりにクリックして使う部分は、2ボタンに分かれていないので、操作には少し慣れが必要かもしれません。
なお、この「HP ENVY 15-j100」は、通常は机の上などに据え置いて使うはずなので、実際には外付けの無線マウスなどを使うことの方が多いかもしれません。
キーボードの右下の部分には、指紋認証機能もあり、この機能は使わなくても問題ありませんが、使用してセキュリティーを強化することも可能で、安心感も強いノートPCになっています。
「HP ENVY 15-j100」のディスプレイは、「15.6インチフルHDブライトビュー・ディスプレイ (1920×1080/最大1677万色)」という、15.6型のワイドディスプレイです。
液晶画面の色味などは、写真が良くないので参考程度ですが、特に気になる点はなく、一般的なノートパソコンのディスプレイという感じです。
使用されている液晶の種類は明らかにされていませんが、IPSなどではないと思われることから、視野角が気になるかもしれませんが、これも写真が良くないので、参考程度ですが、斜め45〜60度ぐらいから見ても、極端に見にくくなるということはなく、視野角はそれなりにあります。
液晶画面の上には、「HP TrueVision HD Webcam」というカメラとマイクも搭載されていて、約92万画素あるカメラなどを使って、スカイプなどのカメラやマイクを使用するソフトに対応可能です。
「HP ENVY 15-j100」の液晶は光沢なので、映り込みが気になる人もいるかもしれませんが、このノートパソコンは、上の写真のようにかなり傾けることが可能なので、見やすい画面位置に調整しやすいので、映り込みについてはあまり気にしなくてもいいかもしれません。
ちなみに、「HP ENVY 15-j100」の動作音は、NVIDIAのGeForceのグラフィックスを搭載していてもわりと静かで、また、高負荷なことを長時間行っても、本体が少し温くなる程度で、熱くなって使いにくくなるようなことはありません。
ベンチマークテストなど |
「HP ENVY 15-j100」のベンチマークをテストして、その性能をレビュー、評価してみます。
これらの結果は、ほぼデフォルト状態でのもので、ドライバなどを更新すると更に上がったり、また例外的に下がる場合もあるかもしれません。
また、ウイルス対策ソフトなどの常駐ソフトもオンにした状態で、あまり無理のない自然な状態での評価になります。
ちなみに、パソコンのハードウェアは、マイナーチェンジが行われていたり、同じ型番などでも個体差があるので、ベンチマークテストの結果は参考程度にしておいて下さい。
Windows エクスペリエンスインデックス |
まず、「HP ENVY 15-j100」のノートパソコンのパワーを測るベンチマークテストとしては、Windows 8.1のパソコンのシステムで確認出来る「Windows
エクスペリエンスインデックス」を見ていきます。
Windows エクスペリエンスインデックスは、Windows 8までは、「コントロールパネル」>「システムとセキュリティ」と進んで、「システム」の項目をクリックし、「評価:Windows エクスペリエンスインデックス」の項目をクリックするなどで簡単に見ることが出来たのですが、Windows 8.1からは簡単に見れなくなっています。
Windows 8.1のWindows エクスペリエンスインデックスは、まず、スタートボタンを右クリックするなどで、「コマンドプロンプト(管理者)」を出します。
そして、コマンドラインで「C:\>c:Windows\System32\WinSAT.exe formal」を実行します。
そうすると、結果が「C:\Windows\Performance\WinSAT\DataStore」に保存されます。
結果は、「(日時) Formal.Assessment(Recent).WinSAT.xml」のファイルにあり、それを開くと、上の画像のようなものがファイルの最初の方に並んでいます。
これが、上の画像のような、これまでのWindows エクスペリエンスインデックスの表示に対応したものとなっており、スコアは、1.0〜9.9で表示され、表示される数が大きいほどパソコンの性能が高いということになっています。
HP ENVY 15-j100のこの構成でのWindows エクスペリエンスインデックスの数値は、これまでの表示に従うと以下のようになります。
◎プロセッサ:8.1
◎メモリ:5.9
◎グラフィックス:5.9
◎ゲーム用グラフィックス:6.8
◎プライマリハードディスク:5.8
「プロセッサ」は、最新のCore i7が搭載されているので高い評価になっています。
「メモリ」は、今回の「HP ENVY 15-j100」の構成は4GBなので、あまり高くはありませんが、HPのオンラインストアで注文時に8GBを選択することも出来るので、購入するときにそちらを選択しておけばスコアはもっと上がります。
「グラフィックス」はノートパソコンとしては十分な数値で、「ゲーム用グラフィックス」は、NVIDIAのGeForceを搭載していることもあり、高い数値になっています。
「プライマリハードディスク」については、SSDのみの構成にしない限りはこの辺りが一般的なHDDの上限の数値になっていて、特に悪いものではありません。
ちなみに、今回の「HP ENVY 15-j100」の構成は、「1TB ハードドライブ (SATA、5400回転)+24GB SSD(mSATA)」ということで、HDDのキャッシュとして使用するSSDも搭載されていて、PC操作の体感スピードではその効果は出ているのですが、このWindows
エクスペリエンスインデックスの数値には特に表れていません。
数値としては、「Crystal Disk Mark」のソフトなどを使ってみると分かるのですが、上の画像が普通のHDDのスコア、
上の画像が「HP ENVY 15-j100」の今回の構成でのスコアとなっており、すごく簡単に言えば数値が高い方が処理速度が速いということで、その差がかなりあることが分かると思います。
ファイナルファンタジー14のベンチマークテスト |
ベンチマークとして、次に、ゲーム用としてよく使われ、「新生」として新展開が行われる「ファイナルファンタジー14」のベンチマークテストを見てみます。
FF14のベンチマークテストは、ノートPC版の「高品質」の1280×720の解像度で「5944」のスコアになり、「とても快適」という評価になりました。
よって、「HP ENVY 15-j100」では、FF14は「高品質」でも快適にプレイ可能で、もう少し設定を厳しくしても十分プレイ可能ということになっています。
ドラゴンクエスト10のベンチマークテスト |
ゲーム用のベンチマークテストとして、次に、PC版の「ドラゴンクエスト10」を見てみます。
ベンチマークテストは、デフォルトの標準品質の1280×720の解像度で、スコア「4878」、「普通」という評価になりました。
よって、ドラクエのMMORPGも、この「HP ENVY 15-j100」で普通にプレイ可能ということになっています。
ちなみに、「ドラゴンクエスト10」は、メモリの判断が高いのかもしれないということで、メモリを8GBで注文すれば、もっと高い評価が得られるかもしれません。
バイオハザードのベンチマークテスト |
ベンチマークとして、最後に、カプコンの「バイオハザード5」のパソコン版のベンチマークテストを見てみます。
バイオハザード5のベンチマークテストはモードが2種類用意されており、1枚目の画像は快適に動作するかどうかを検証する「ベンチマークテストA」のもの、2枚目の画像は処理能力を検証、評価する「ベンチマークテストB」のものです。
HP ENVY 15-j100の今回の構成でのバイオハザード5のベンチマークテストでは、DirextX10モードの1280×720のフルスクリーンのデフォルトの設定で、平均FPSが「101.1」と「81.1」となっており、「S」と「A」という結果になりました。
バイオハザード5のベンチマークテストは、S、A、B、C、D・・・というランクがあり、Sに近づくほど快適にプレイ出来るパソコンということになっていて、今回の構成では「非常に快適に動作します」、あるいは「快適に動作します」というような結果になります。
バイオハザードのベンチマークテストについては、最新のナンバリングタイトルである「バイオハザード6」のものもあります。
「バイオハザード6」の方は、5よりも動作環境が厳しく、必要スペックが上がっており、5よりも通常は評価が下がるのですが、それでも、全てデフォルトの1600×900の設定で「B」の「標準的な動作」という評価になっています。
よって、HP ENVY 15-j100の今回の構成では、「バイオハザード6」のPC版も十分普通にプレイ可能ということになっています。
ちなみに、「バイオハザード5」や「バイオハザード6」は、PS3やXbox 360といったHD画質のゲーム機で出されているゲームですが、これらのPC版は、PS3版やXbox 360版よりも更にハイクオリティーな画質になっているので、今後、発売されるであろう、PS4やXbox OneなどのゲームソフトのPC版も、HP ENVY 15-j100の今回の構成ならば、ある程度、対応可能なのではないかと思われます。
まとめ |
日本ヒューレット・パッカードで販売されている「HP ENVY 15-j100」は、ノートパソコンでありながら、モデルや構成を上手く選択して注文すれば、そのパワーを十分に発揮させることが出来るパソコンであると言えると思います。
ノートパソコンは、基本的にはデスクトップパソコンと比べて、パーツ類などの制約が大きいので、ハイスペックなデスクトップパソコンなどと比べると、そのパワーはどうしても劣ってしまいますが、今回のような構成に近いものにすれば、「ファイナルファンタジー14」や「ドラゴンクエスト10」といった最近のMMORPGや、PC版「バイオハザード5」や「バイオハザード6」などの、PS3版やXbox 360版よりも更にハイクオリティなゲームも快適に、または十分普通にプレイ出来るような性能になっているので、ちょっとしたデスクトップパソコンを超えるような性能が、このノートパソコンには十分あります。
また、ノートパソコンは、音が貧弱なものも多いですが、「HP ENVY 15-j100」には、そのロゴが記載されているように、世界的オーディオブランドの「Beats Audio」のスピーカーが搭載されていて、音へのこだわりもあります。
「Beats Audio」のスピーカーは4基搭載された「クアッドスピーカー」となっており、さらにサブウーファーも搭載され、一般的なノートパソコンよりも良い音を体感することが出来ます。
ちなみに、今回のレビューの結果などは、紹介した構成での結果なので、購入するときは、これまでのお勧め構成を参考に、それと同じかそれよりも上のランク(値段の高いもの)のモデルや構成を選ぶといいと思います。
なお、「HP ENVY 15-j100」の価格、値段は、インテル製の最新CPUを搭載し、その他のパーツも比較的新しいものが使われているので、性能などを総合的に考えると、かなりお買い得な価格、値段になっていて、また、注文時にある程度のカスタマイズが可能なので、自分好みの価値あるパソコンを購入出来るというところも非常に大きなメリットになっています。
「HP ENVY 15-j100」の購入、詳細はこちらへ(HP Directplus)