HP Pavilion 11-h100 x2 レビュー 紹介 |
はじめに |
日本ヒューレット・パッカードで販売されている「HP Pavilion 11-h100 x2」のレビュー、紹介記事です。
日本HPの「HP Pavilion 11-h100 x2」は、Windows 8.1搭載のノートパソコンで、ディスプレイ部分とキーボード部分を分離出来るため、ノートパソコンとしても、タブレットPCとしても使用出来るハイブリッドなマシンです。
また、11.6インチのタッチ操作対応のIPS液晶のディスプレイが搭載されており、タブレットPCとして使うときはもちろん、ノートパソコンとして使う時も直観的な操作を行うことが出来ます。
ここでは、日本HPの「HP Pavilion 11-h100 x2」が、安価なハイブリット型のノートパソコンでありながら、どれほどの性能があるのか、どれぐらい使い勝手がいいのかなどをレビュー、紹介してみたいと思います。
構成など |
今回レビューに使った「HP Pavilion 11-h100 x2」のノートパソコンのスペックは、以下のようになっています。
◎OS : Windows 8.1 (64bit)
◎CPU : インテル Celeron プロセッサーN2920 (2.0GHz, L2キャッシュ 2MB)
◎メモリ : 2GB (2GB×1) (1066MHz, DDR3L SDRAM)
◎ストレージ : 64GB (SSD)
この構成を踏まえて、日本HPの「HP Pavilion 11-h100 x2」をレビュー、紹介します。
◎外観などの紹介、レビュー
◎キーボード、ディスプレイなどの紹介、レビュー
◎ベンチマークテストなどの紹介、レビュー
◎カスタマイズ、注文のオプション、モデルなどの紹介、レビュー
◎まとめ
外観など |
「HP Pavilion 11-h100 x2」の外観などの紹介、レビューです。
まず、このノートパソコンの外観は、上のようなものです。
外観は、今回レビューに使ったのは「フライヤーレッド」と呼ばれている赤い筐体で、表面は光沢になっていますが、指紋などは比較的付きにくく、きれいな仕上がりになっています。
色は、掲載している写真が良くないので参考程度ですが、深めの赤なので、男女問わず持てる赤色になっていると思います。
「HP Pavilion 11-h100 x2」については、「スパークリングブラック」と呼ばれている黒色も用意されています。
赤と黒の本体は、どちらも色の違いだけでスペックなどは同一なので、どちらがいいのかは好みで決めるといいと思います。
デザインとしては、天板の中央部分に「HP」のロゴと、
背の部分に「HEWLETT-PACKARD」の文字が入っています。
天板の中央の上には背面用のカメラがあり
カメラは内側のディスプレイ上部にもあるため、内側と背面の2つ搭載されています。
よって、カメラを使うソフトやアプリなども、追加の出費なしで楽しむことが可能です。
天板には、他には、左側部分に電源ボタンが、
右側部分に音量調整ボタンが付いています。
一般的なノートパソコンでは、これらの位置に電源ボタンや音量調整ボタンが付いていることはあまりないのですが、「HP Pavilion 11-h100
x2」で、これらのボタンがこの位置にあるのは、タブレットPCとして使用するときのことを考えて設置されているからで、タブレット時にも単体で、電源のオンオフ、音量調整が簡単に出来るようにということで、この部分に搭載されています。
本体を開くと、上のような感じで、内面は、赤の本体であっても、黒の本体であっても黒色です。
本体サイズ(幅×奥行き×高さ)は、303×206×25mm(最厚部)です。
重さは、実測で約1.588kgです。
よって、「HP Pavilion 11-h100 x2」は、キーボードを付けた状態では、一般的な11.6インチのモバイルPCぐらいの大きさ、重さになっています。
ちなみに、キーボードを外した状態での重さは実測で約831gになっており、タブレットとして販売されている商品は大体10インチ以下の商品が多いので、それらと比べると画面サイズが大きい分だけ少し重くなっています。
なお、「HP Pavilion 11-h100 x2」は、バッテリーが内蔵タイプなので、バッテリーを自由に取り出すことは出来ません。
ただ、バッテリーは、タブレット側(液晶画面側)とキーボード側に、それぞれ「2セルリチウムイオンポリマーバッテリ」が搭載されていて、タブレットのみで使用した場合のバッテリーの稼働時間は、動作環境、使用するアプリケーション、電源管理設定などのシステム設定により変動することになりますが、HPによる紹介では約5時間30分、キーボードドック装着を装着してノートパソコンとして使用した場合は、同じく、約8時間30分持つため、一日、外に持ち運んで使ってもバッテリーが切れることはあまりないと思われます。
「HP Pavilion 11-h100 x2」のACアダプターは上のようなもので、45WのACアダプターが付属し、重さは約291グラムになっており、それほど重くない比較的コンパクトなものが用意されているので、もし、長時間外で使う場合などでも、わりと持ち運びやすいと思います。
「HP Pavilion 11-h100 x2」の本体の向かって左側の側面は、上のようになっており、左から、USB2.0端子、マイク入力/ヘッドフォン出力コンボポートが並んでいます。
本体の向かって右側の側面は、上のようになっており、左から、SDカードスロット、HDMI出力端子、USB3.0端子、ACアダプター差込口が並んでいます。
「SDカードスロット」は、SDメモリーカード、SDHCメモリーカード、SDXCメモリーカードが使用可能です。
接続関連のものとしては、他には、ネット接続用のIEEE802.11b/g/nや、Bluetooth 4.0も標準で搭載されています。
また後述しますが、タブレット側(液晶画面側)に、マイクロSDカードスロットなども用意されています。
「HP Pavilion 11-h100 x2」は、吸排気のための穴などは特に用意されていないのですが、本体が「熱い」というような状態になることはなく、手で持ったり、膝の上に置いたりして使用した場合、タブレットPCとしても、ノートPCとしても温度の問題は全く生じません。
騒音については、ほぼ何もなく、ファンの音などはしないので、負荷が高い状態になると、うるさくなるというようなこともありません。
キーボード、ディスプレイなど |
「HP Pavilion 11-h100 x2」のキーボード、ディスプレイなどの紹介、レビューです。
キーボード |
まず、「HP Pavilion 11-h100 x2」のキーボードは、最近、各メーカーのパソコンで採用されることが多い、「アイソレーション」とも呼ばれる「浮き石型」のキーボードが搭載されています。
「浮き石型」のキーボードは、キーの1つ1つが独立した配置になっており、人にもよりますが、一般的には慣れれば打ちやすいキーで、この「HP Pavilion 11-h100 x2」のキーボードも、キーピッチやストロークが十分あり、ノート用のキーボードとしては打ちやすいものになっています。
「HP Pavilion 11-h100 x2」のキーボードの左側、
右側は上のようになっていて、テンキーは付いていませんが、日本語の標準キーボードが搭載されています。
「HP Pavilion 11-h100 x2」のキーボードは、F1からF12までのキーが「ファンクションボタン」になっており、液晶の明るさの調整、音量の調整、無線LANのオンオフなどが行えるようになっています。
F1からF12の本来の機能を使うためには、設定で変更可能ですが、「Fnキー」と同時押しする必要があります。
「HP Pavilion 11-h100 x2」には、キーボードの手前に、上のようなタッチパッドも付いています。
このタッチパッドは、ピンチやズーム操作なども行える、タッチ・ジェスチャーに対応した「イメージパッド」と呼ばれているものになっており、このサイズのPCとしては十分な大きさがあるので、マウス代わりに快適な操作を行うことが出来ます。
なお、「HP Pavilion 11-h100 x2」は、キーボードを装着している状態でもディスプレイを触ってタッチ操作することが出来るので、このキーボードの下部にあるタッチパッドを使わずに、液晶画面を直接タッチして操作することなども可能です。
ディスプレイ |
「HP Pavilion 11-h100 x2」のディスプレイは、「11.6インチワイドHD・IPSタッチディスプレイ (光沢/1366×768/最大1677万色)」が搭載されており、上のようなものです。
グレアタイプ(光沢タイプ)の11.6インチワイドの画面に、ノートPCでは標準的な1366×768の解像度が採用されています。
液晶画面の色味などは、上の写真が良くないので、参考程度ですが、一般的なノートPCに搭載されている液晶よりも上位となるIPS液晶が搭載されていることもあり、綺麗で見やすい画面になっています。
これも写真が良くないので、参考程度ですが、斜め45度ぐらいから見ても、見難くなることは全くなく、視野角は一般的なノートPCよりも広いです。
液晶画面部分と、キーボード部分の切り離しは、本体内側の中央部にある上のようなレバーを左に引くことで行います。
これを引くと、液晶画面部分とキーボード部分が上のように分離します。
液晶画面部分とキーボード部分は、上のように3点で繋がっており、中央が実際に液晶側の本体とキーボード側の本体をつなぐ端子で、その左右のものは固定用のパーツになっています。
タブレットタイプ、ノートパソコンタイプの切り替えは、このようにレバー1つで簡単に行えるので、もしかすると、意図せず離れてしまう場合もあるのではないか、あるいは、ディスプレイ部分を持って振ったりするとすぐに分離してしまうのではないかと思う人もいるかもしれませんが、レバーを使わずにただ引き離そうとしても物理的に取れないような構造になっているため、そのような心配は不要です。
液晶画面とキーボードの分離はいつでも自由に行え、パソコンの電源を落としたり、Windowsを終了させたりする必要はなく、Windowsを起動させた状態で、タブレットPC状態、ノートPC状態をすぐに切り替え可能です。
タブレットPC状態では、他の一般的なタブレット端末と同じような、自動判定での縦横両方での表示などにも対応しています。
タブレットの状態では、前述の天板にある電源ボタン、音量調整のボタンが引き続き使用出来るほか、ノートPC状態のときには隠れていた端子が利用可能になります。
端子は、中央部分にあるのはキーボードと接続する端子ですが、上の画像の左から、ACアダプター差込口、(キーボードと接続する端子)、マイク入力/ヘッドフォン出力コンボポート、microSDカードスロットが並んでいます。
よって、マイク入力/ヘッドフォン出力コンボポートがあるので、ノートPC状態のときと同じように、タブレット単体でヘッドフォンなどを使用可能です。
microSDカードスロットについては、この「HP Pavilion 11-h100 x2」のストレージが、タブレットPC程度の64GBの容量しか搭載されていないので、ノートPCとしては容量に余裕がありませんが、このmicroSDカードスロットや、ノートPC状態のときは前述のSDカードスロットを使って、ストレージを少し拡張することが可能です。
「HP Pavilion 11-h100 x2」の液晶部分の左右両下部にはスピーカーも搭載されています。
サウンド関連のものは、安価なPCだと最低限の品質のものも多く、また、音量が十分出ないようなものも多いですが、この「HP Pavilion 11-h100 x2」は、ハイブリッドタイプのノートパソコンでありながら、品質も良く、スピーカーからの音量もそれなりに十分出せます。
ベンチマークテストなど |
「HP Pavilion 11-h100 x2」のベンチマークをテストして、その性能をレビュー、評価してみます。
これらの結果は、ほぼデフォルト状態でのもので、ドライバなどを更新すると更に上がったり、また例外的に下がる場合もあるかもしれません。
また、ウイルス対策ソフトなどの常駐ソフトもオンにした状態で、あまり無理のない自然な状態での評価になります。
ちなみに、パソコンのハードウェアは、マイナーチェンジが行われていたり、同じ型番などでも個体差があるので、ベンチマークテストの結果は参考程度にしておいて下さい。
Windows エクスペリエンスインデックス |
まず、「HP Pavilion 11-h100 x2」のノートパソコンのパワーを測るベンチマークテストとしては、ベンチマークとは少し違いますが、Windows
8.1のパソコンのシステムで計測出来る「Windows エクスペリエンスインデックス」を見ていきます。
「Windows エクスペリエンスインデックス」は、Windows 8.1のパソコンからは、コマンドプロンプトからしか見れなくなっているので、それを実行すると、次のような結果が得られます。
「HP Pavilion 11-h100 x2」の、この構成でのWindows エクスペリエンスインデックスの数値は、これまでの表示に従うと以下のようになります。
◎プロセッサ:5.8
◎メモリ:5.5
◎グラフィックス:3.8
◎ゲーム用グラフィックス:4.1
◎プライマリハードディスク:7.8
Windows エクスペリエンスインデックスで表示される、「プロセッサ」というのは、CPUのことです。
「HP Pavilion 11-h100 x2」には、CPUとして「インテル Celeron プロセッサーN2920」が搭載されているので、その搭載マシンとしては標準的なCPUスコアになっていますが、他の一般的なノートパソコンと比べるとCPUのスコアはあまり高くありません。
一方で、このプロセッサーは、比較的安価でありながら4コアあり、それなりのパワーを確保しつつも、稼働時間の長時間化を図ることが出来るようになっているなど、このノートパソコンのようなハイブリッド型のPCに向いているものになっており、数値に出る以外のCPUメリットが数多くあります。
「メモリ」は、今回の構成では2GBが搭載されているので5.5となっており、これはメモリ量などを考えると十分なスコアです。
ちなみに、メモリは、最近の一般的なノートパソコンと比べるとやや少ないですが、この「HP Pavilion 11-h100 x2」は、動作がもたつくようなことはなく、十分普通にメニューなどを操作でき、もっさりするようなことはありません。
「グラフィック」は、デスクトップ描写システムや、GUI環境などについての評価で、高くはないですが、今回のスペックを考えるとこれぐらいが標準です。
「ゲーム用グラフィックス」は、主にゲームの描画に関連する動作についての評価で、4.1とこちらも高くないので、後述のようにゲーム用としてのグラフィック能力はあまりありません。
「プライマリハードディスク」は、HDDなどのデータ転送速度についてで、このマシンは、HDDではなくSSDが搭載されているため、HDDが搭載された一般的なノートPCなどよりも処理速度は早くなっています。
PCMark 7 |
ベンチマークとして、次に、「Futuremark」の「PCMark 7」の数値を見ていきます。
「HP Pavilion 11-h100 x2」の今回の構成での「PCMark 7」のスコアは、全てデフォルト設定の「PCMark suite」のテストで「2600」という結果になりました。
「PCMark 7」は、Windows 7以降のOSを搭載したパソコンを対象にしているベンチマークになっていて、総合的なシステム性能を計測するもので、「2600」という結果は、高い数値ではないですが、この構成でのスコアとしては悪くない数値になっています。
ちなみに、「PCMark 7」は、ゲーム用の超ハイスペックのデスクトップパソコンで5800ぐらいの数値です。
ゲーム用のベンチマークテスト |
ベンチマークとして、次に、ゲーム用のベンチマークテストを見ていきます。
ゲーム用のベンチマークテストとしては、比較的新しい「ドラゴンクエスト10」のベンチマークテストを使うと、スコア「1096」で「重い」という判定になります。
ただ、重いという判定であるものの「ゲームプレイは可能」という評価になっているので、この「HP Pavilion 11-h100 x2」でもプレイが可能です。
「HP Pavilion 11-h100 x2」における、比較的新しい3Dゲームのベンチマークテストについては、大体、このような「プレイは可能なものの重い」というような評価になるのですが、
少し古めの3Dゲームである「ファイナルファンタジー11」ぐらいなら、Lowモードのベンチマークテストで「4186」のスコアが得られ、公式の判定が「FINAL
FANTASY XI for Windowsをデフォルト状態でとても快適に動作させることができるマシンだと予想されます」というものになります。
よって、ゲーム系に関しては、FF11クラスの少し古めの3Dゲームならば快適なプレイが可能で、2Dゲームやブラウザゲームならば、かなり重いものでなければそれなりに十分遊べるというような評価になります。
HP Pavilion 11-h100 x2 レビュー まとめ |
日本ヒューレット・パッカードで販売されている「HP Pavilion 11-h100 x2」は、デザインも良く、比較的薄くて軽いノートパソコンになっています。
簡単にノートパソコン状態、タブレット状態を切り替えることが可能で、ノートパソコン状態で使えば、普通のノートパソコンと同じように、文字入力などもしやすくなっており、タブレット状態で使えば、Windows 8や8.1で採用された新たなユーザーインターフェイスも、タッチ操作で直感的、快適に使いこなせるようになっており、1台で2通りの使い方が出来る非常に便利なマシンです。
性能的にはあまり高スペックではないので、長時間のHD動画を編集したりするなどの重いソフトを使用したり、最新の3Dゲームなどを普通にプレイしたりすることは出来ませんが、ネットやメール、文書作成などはもちろん、ブラウザゲームなどは十分にプレイが可能なので、好きな時に好きなスタイルで、自由に使いこなせる魅力あるハイブリッドパソコンになっています。
また、「HP Pavilion 11-h100 x2」は、世界的オーディオメーカーの「ビーツ・エレクトロニクス」のオーディオ技術「Beats Audio」が使われたスピーカーが搭載されていて、
付属のソフトにより音響環境を調整出来るなど、安価なPCながらも、HPならではの高品質へのこだわりの部分も多く、他のハイブリッドなPCにはないメリットもあります。
そして、Windows 8や8.1の特徴として、デフォルトのモードで使えば起動が速いというものもあるため、この「HP Pavilion 11-h100
x2」も、電源を入れれば比較的すばやく起動し、ちょっと気になることがあって調べ物をしたいというようなときにでもすぐに使用出来るハードになっています。
最近は、iOSやAndoridなどのタブレットも普及していますが、この「HP Pavilion 11-h100 x2」は、通常のデスクトップパソコンやノートパソコンと同じ、Windows
8.1が搭載されており、これまでのWindowsのソフトやアプリなどの資産をそのまま使用することが可能で、いわゆる「パソコン」で出来ることが、タブレット状態にした「HP
Pavilion 11-h100 x2」で全て出来るというのは、かなりの魅力になっていると思います。
なお、この「HP Pavilion 11-h100 x2」は、値段は現時点での価格ですが、最小構成で6万円以下という、このタイプのマシンとしては非常にお買い得な値段になっているため、気軽に買って、日常で利用シーンに合わせて使っていく、そんなパソコンなので、欲しいと思えば迷わずに購入をお勧めしたいハイブリッドタイプなノートパソコンです。
「HP Pavilion 11-h100 x2」の詳細や購入はこちら(HP Directplus)