HP Slate 21 Android レビュー

HP Slate 21 Android レビュー

 

 

はじめに

 日本ヒューレット・パッカードで販売されている「HP Slate 21」のAndroid マシンのレビュー、紹介記事です。

 日本HPの「HP Slate 21」は、他ではあまり見かけない、21.5インチの大画面のAndroidマシンです。
 また、時期によって少し異なるかもしれませんが、HPダイレクトの直販で39900円という非常に安価な値段で販売されていることも特徴の1つになっています。

 ここでは、日本HPの「HP Slate 21」が、大画面のAndroidマシンとして、どれほどの性能があるのかなどをレビュー、紹介しています。

日本ヒューレット・パッカードで販売されている、HP Slate 21 Android レビュー

  

 

 

スペック、外観などのレビュー

 日本HPの「HP Slate 21」のスペックや外観などのレビュー、紹介です。

日本HPの「HP Slate 21」のスペックや外観などのレビュー、紹介

 まず、このマシンの外観は、上のようなもので、液晶一体型のパソコンや、PC用モニターのような形状になっています。

 色は「グロッシースノーホワイト」と呼ばれている白色で、この写真で見るよりも綺麗な色で、デザイン性は高いと思います。

「HP Slate 21」の前面は、下部にHPのロゴ

 「HP Slate 21」の前面は、下部にHPのロゴと、

右上に製品名があるぐらいで、スッキリとしています

 右上に製品名があるぐらいで、スッキリとしています。

「IPS」や「Full HD」などと書かれたものはシールなので、不要ならば簡単に剥がせます

 ちなみに、前面の左下にある、「IPS」や「Full HD」などと書かれたものはシールなので、不要ならば簡単に剥がせます。

「HP Slate 21」の背面は上の画像のようなもの

 「HP Slate 21」の背面は上の画像のようなもので、ボコボコとした背面ではないので、ホコリなどが溜まる場所も少なく、メンテナンス性も良いと思います。

背面にはスタンドがあり、これを使って本体を立てる

 背面にはスタンドがあり、これを使って本体を立てることになります。

スタンドは、段階式などではなくアナログなので、ある程度、自分の好きな角度

 スタンドは、段階式などではなくアナログなので、ある程度、自分の好きな角度にすることが可能です。

「HP Slate 21」は、通常はこういう感じでパソコンのモニター

 「HP Slate 21」は、通常はこういう感じでパソコンのモニターのようにして、立てて使うと思いますが、

「HP Slate 21」は、それを行うための部品などが付属しているわけではない

 スタンドをかなり倒して、水平から少し浮かせたような状態で使うことなども可能です。

 本体サイズは、モニターの傾斜によって奥行きと高さが変わりますが、15度の傾斜角度で約531×169×346mm(幅×奥行き×高さ)、70度の最大傾斜角度で約531×330×155mm(幅×奥行き×高さ)になります。

 なお、「HP Slate 21」は、それを行うための部品などが付属しているわけではないのですが、VESAのアームによるディスプレイの立てかけにも対応しています。(VESA準拠の100×100mm 間隔の取り付け穴をサポート)

「HP Slate 21」の背面の右下の部分には、接続端子

 「HP Slate 21」の背面の右下の部分には、接続端子が設けられています。

 端子は、上の画像の左から、電源用のACアダプター差込口、有線LANで使う「ネットワークポート」(RJ45)、USB2.0端子が2つとなっています。

 ネット接続については、有線LANがそのままの状態で使えることが、一般的なスマホやタブレットなどと違う、このAndroidマシンのメリットになっていますが、もちろん、無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n+)にも対応しています。
 また、Bluetooth3.0も標準で搭載されています。

「HP Slate 21」は、この背面にACアダプターのケーブルを挿して使う形

 背面の右下の部分には、フタも用意されていて、各種ケーブルを繋いだ後、フタをしておけば、よりスッキリとした見た目にすることも出来ます。

 「HP Slate 21」は、この背面にACアダプターのケーブルを挿して使う形になっており、電源が内蔵されたマシンにはなっていません。

 よって、Androidタブレットのように電源のない場所などで使うことは出来ないのですが、21.5インチの大画面で、重さも約5.0kgあり、手で持ってタブレット的な使い方をするなどは現実的ではないので、このあたりはあまり気になるところではないと思います。

 ちなみに、タブレットのように手で持って使うマシンではないものの、そこまで重くはなく、ACアダプターも軽くて小さいものなので、電源のある部屋間の移動などは楽に行えます。

タブレットのように手で持って使うものではないものの、そこまで重くはなく、ACアダプターも軽くて小さい

 ACアダプターは、上の画像はA4サイズの用紙の上においたものですが、このように本体は小さく、コード類を含めてもA4サイズの半分以下のものになっています。

「HP Slate 21」の本体の正面向かって左側は上の画像

 「HP Slate 21」の本体の正面向かって左側は上の画像のようなものです。

 左側には少し奥の部分に接続端子などが用意されています。

用意されている接続端子は、上の画像の左から、「マイク入力・ヘッドフォン出力コンボポート」

 用意されている接続端子は、上の画像の左から、「マイク入力・ヘッドフォン出力コンボポート」、「USB2.0端子」、「SDカードスロット」です。

 SDカードスロットは、SDメモリーカード、SDHCメモリーカードを使用可能です。

 「HP Slate 21」は、内蔵ストレージが8GBになっており、多くないので、このSDカードスロットにSDHCカードなどを差し込み、データ保存領域を拡張するという使い方になると思います。
 よって、SDHCカードを使用すれば、最大で32GBまで拡張可能なので、通常は容量不足で困ることはないと思われます。

「HP Slate 21」は、内蔵ストレージが8GBになっており

 ちなみに、上の画像は、少しデータやアプリなどを保存した後なので、完全なデフォルトということではないですが、内部ストレージは、デフォルトでは、8GBのうち、大体5GB弱ぐらいの空きがある状態となっています。

「HP Slate 21」は、USB2.0端子が計3つ用意されているため、それぞれのUSB端子にUSBメモリなどを接続

 SDカードによるストレージの増加は、スマホやタブレットなどでもよくあるものになっていますが、この「HP Slate 21」は、USB2.0端子が計3つ用意されているため、それぞれのUSB端子にUSBメモリなどを接続して、さらにデータ保存領域を増やすことも可能です。

 USBによるストレージの増加方法は、非常に簡単で、全ての製品がそうではないかもしれませんが、基本的には、PC用のUSBメモリなどのストレージを「HP Slate 21」のUSB端子に差し込むだけですぐに認識され、使えるようになります。

 よって、かなりのデータ保存領域を確保することが出来るので、「HP Slate 21」では、非常に多くのデータを保存するような使い方をする場合でも十分に対応可能です。

「HP Slate 21」のUSB端子に差し込むだけですぐに認識され、使えるようになります

 「HP Slate 21」の本体の正面向かって右側は上の画像のようになっています。

 右側には下の部分にボタン類が配置されています。

「HP Slate 21」は、本体の前面下部のシルバーの部分にスピーカー

 配置されているボタンは、上の画像の左から、ボリューム+ボタン、ボリューム−ボタン、明るさ調整+ボタン、明るさ調整−ボタン、電源ボタンです。

 「HP Slate 21」は、本体の前面下部のシルバーの部分にスピーカーがあり、このボリューム調整ボタンで、スピーカーから出す音を調整出来ます。

 スピーカーの音質については、音楽用のスピーカーなどのような良さはありませんが、「dts Sound+」という音響ソフトが導入されていることもあり、モニターに付属するスピーカーの音としては十分なものになっていると思います。
 また、音量もかなり大きな音が出せます。

「HP Slate 21」には、マウス

 ちなみに、「HP Slate 21」には、マウスと 

大体のものは「HP Slate 21」で普通に使えます

 キーボードが標準で付属します。

 マウスとキーボードは、USB端子に接続して使うもので、大体、Windows用のパソコンのものと同じようなものです。

 実際に、これらのマウスとキーボードは、Windowsのパソコンで使うことも可能で、また、逆に、Windows用のマウスやキーボードも、全てというわけではないかもしれませんし、また、特にその使用がサポートされているわけではありませんが、大体のものは「HP Slate 21」で普通に使えます。

 Windows用のマウスやキーボードは、ワイヤレスのものでも、「HP Slate 21」のUSB端子に差し込むだけで、特にドライバーなどは不要で大体は動くので、標準で付属するマウスやキーボード以外でも様々なものが使用可能です。

「HP Slate 21」のUSB端子に差し込むだけで、特にドライバーなどは不要で大体は動く

 標準で付属するマウスとキーボードは、本体のデザインに合わせた白色で、なかなかおしゃれな感じで、普通に使いやすいので、通常はこれを使えば十分だと思います。

Android用ということで、Windowsキーやファンクションキーなどはなく、メディア操作するためのキー

 キーボードは、Android用ということで、Windowsキーやファンクションキーなどはなく、メディア操作するためのキーや、スクリーンショット用のキーなど、一般的なパソコン用のキーボードとは少し違う、Android用のキーボードならではのキーも用意されていて、そういった意味でも使いやすいので、「HP Slate 21」では、標準で付属するキーボードで文字入力などが快適に行えます。

 ちなみに、綺麗な本体写真などは、iconHPの「HP Slate 21」の公式サイトに掲載されているので、そちらも参考にしておいて下さい。

 

 

 

 

画面、アプリなどのレビュー

 日本HPの「HP Slate 21」の画面やアプリなどについてのレビュー、紹介です。

日本HPの「HP Slate 21」の画面やアプリなどについてのレビュー、紹介

 まず、「HP Slate 21」の画面は上のような感じで、21.5インチのタッチ対応のIPSディスプレイが搭載されています。

「HP Slate 21」の画面は上のような感じで、21.5インチのタッチ対応のIPSディスプレイが搭載

 写真が良くないので参考程度ですが、IPSパネルが使用されているので、上下左右、斜めから見ても画面は綺麗で、視野角は広いです。

 解像度は1920×1080のフルHDで、HDの動画再生などにおいても、解像度を下げずにそのまま見ることが可能です。

 ディスプレイは、2点マルチタッチに対応した光学式のタッチパネルになっています。

「HP Slate 21」は、一般的なスマホやタブレットにあるような画面の回転機構

 スクリーンショットでホーム画面を見ると、上の画像のような感じで、背景画像はもちろん変更可能ですが、他のAndroidのスマホやタブレットと比べると、広々としていることが分かると思います。

 ただ、「HP Slate 21」は、スマホやタブレットにあるような画面の回転機構がなく、画面全体を使った、縦画面、横画面の両方の表示には対応していません。
 画面は、基本的に横表示のみになっていて、縦に表示するアプリなどは画面の中央部分に縦表示され、左右に大きく黒枠が出来る形になります。

 ここが「HP Slate 21」のマイナスなところになりますが、基本的に据え置いて使うAndroidマシンになっているので、手に持って使う場合と違い、回転させることがあるのかというと微妙なところです。
 ただ、縦表示を前提にした一部のアプリなどでは、表示する際に左右に引き延ばされてしまい、見難くなるケースもあるので、何か解決方法が欲しかったところではあります。

 また、見やすさという点については、基本的には21.5インチのフルHDの大画面で見やすいのですが、一部のアプリなどでは、小さなスマホの画面での使用を前提にしているものなどもあることから、「HP Slate 21」の大画面で表示すると全体的に大きく表示されすぎて見難いというケースもあり、大きな画面であるということについては、このAndroidマシンのプラスの要素でもあり、時にはマイナスの要素にもなります。

「HP Slate 21」のデフォルトでインストールされているアプリは、Androidマシンとして標準的

 「HP Slate 21」のデフォルトでインストールされているアプリは、Androidマシンとして標準的なものは大体すべて揃っています。

「HP Slate 21」は、安価な端末でありながらも「Playストア」(Google Play)に対応

 また、安価なAndroid端末では対応していないものもありますが、「HP Slate 21」は、安価な端末でありながらも「Playストア」(Google Play)に対応しているので、アプリのダウンロード、アプリの追加などを自由に行えるので、デフォルトで用意されていないものは好きなものを追加可能です。

ウィジェットもAndroidマシンとして標準的なものは大体すべて揃って

 ウィジェットもAndroidマシンとして標準的なものは大体すべて揃っていて、こちらも「Playストア」から自由に追加可能です。

「HP Slate 21」には、「HP Media Player」という、音楽や動画、画像などを見たりする時に便利なアプリもプリインストール

 ちなみに、「HP Slate 21」には、「HP Media Player」という、音楽や動画、画像などを見たりする時に便利なアプリもプリインストールされています。

「HP Media Player」は、HP独自のソフトになっており、他には、「HP File Manager」

 この「HP Media Player」は、HP独自のソフトになっており、他には、「HP File Manager」や、ネット経由でプリンターに指示が出せる「HP ePrint」などのHP独自ソフトもプリインストールされています。

HP独自のソフトではありませんが、「KINGSOFT Office for Android」

 また、こちらはHP独自のソフトではありませんが、「KINGSOFT Office for Android」という、マイクロソフトのオフィスソフトと互換性があるソフトもプリインストールされているので、

Windows パソコンなどで作成したオフィスドキュメントの閲覧や編集などを、このAndroidマシン

 Windows パソコンなどで作成したオフィスドキュメントの閲覧や編集などを、このAndroidマシンで行うことも可能です。

「HP Slate 21」のプリインストールアプリには、Youtubeのアプリ

 「HP Slate 21」のプリインストールアプリには、Youtubeのアプリなどもあるので、このAndroidマシンならではの大画面の特徴を活かした動画鑑賞を行うことが出来ます。

「Playストア」には、有料のものから無料のものまで数多くのゲーム

 また、「Playストア」には、有料のものから無料のものまで数多くのゲームがあり、

「HP Slate 21」は、大画面を活かしたエンターテインメントマシンとして特に有効活用

 大画面ならではの遊びやすさが出るゲームなども数多くあるので、「HP Slate 21」は、大画面を活かしたエンターテインメントマシンとして特に有効活用出来ると思います。

「HP Slate 21」は、画面上部にカメラとマイクも搭載

 ちなみに、「HP Slate 21」は、画面上部にカメラとマイクも搭載されています。

 基本的に据え置き筐体なので、これで何か物の写真を撮ったりするということはないと思いますが、カメラやマイクを使ったアプリなどには、この本体だけで十分対応可能になっています。

 

 

 

ベンチマークテストなど

 「HP Slate 21」のベンチマークテストをレビューします。

 まず、「HP Slate 21」のスペックとしては、「NVIDIA Tegra 4」というものが搭載されていて、CPUは4コアで最大1.80GHzによる動作、GPUはGeForce GPUコアを72搭載という、最新世代のモバイルプロセッサが採用されています。

 メモリは1GBで、それほど多くはありませんが、「NVIDIA Tegra 4」の性能の高さもあり、「HP Slate 21」の全体的な操作感にもっさりしたような感じはなく、普通に快適に操作可能です。

 Androidのバージョンは4.2(4.2.2)で、マルチアカウントにも対応し、家族や複数人で使うといったことも可能です。

「HP Slate 21」のベンチマークテストをレビュー

 ベンチマークテストとしては、タブレットやスマートフォンでは、「AnTuTu」(安兎兎)というベンチマークテストが非常によく使われているので、今回は、この「AnTuTuベンチマーク4.0.3」を使ってレビューします。

「HP Slate 21」のベンチマークテストの結果は、全てデフォルトの設定で「33315」

 「HP Slate 21」のベンチマークテストの結果は、全てデフォルトの設定で「33315」となりました。

「HP Slate 21」のベンチマーク性能を超える機器というのはほとんどない

 「AnTuTuベンチマーク」では、その他のタブレットやスマートフォンとのスコアの比較も出来るのですが、今回の「33315」という結果は、上の画像のように、他の機器と比べてもかなり良いもので、現時点で最高クラスとなっています。

 現時点では、この「HP Slate 21」のベンチマーク性能を超える機器というのはほとんどないので、画面サイズの問題などはあると思いますが、GPUなどのスペック的な部分で不足するというようなアプリやゲームは今のところないと言ってもいいような性能になっています。

 よって、特にゲームが多いと思いますが、要求スペックが高いアプリは、この「HP Slate 21」で使用してみると、他の機器よりも快適に使えると思います。

 

 

 

まとめ

 日本ヒューレット・パッカードで販売されている「HP Slate 21」は、非常に安いアンドロイドマシンでありながら、その性能は非常に高いことが分かるものになっています。

 21.5インチの大画面ということで、スマホやタブレットのように、家の中でも外でも使えるというようなものではないので、万人にお勧め出来るというわけではありませんが、Android端末を使っていて、これはもっと大画面で使用したいというようなことがあったなら、是非このマシンで試して欲しいと思います。

日本ヒューレット・パッカードで販売されている「HP Slate 21」は、非常に安いアンドロイドマシン

 「HP Slate 21」は、Windowsの液晶一体型パソコンのような外観ではありますが、画面をぐっと倒すと、巨大なお絵かきタブレットのような感じにしても使えるので、何らかのアプリを用意することは必要ですが、大画面にタッチしてお絵かきをしたりといった使い方なども可能です。

 また、タッチ操作以外にも、マウスでWindowsパソコンのようにカーソル操作も出来るので、アプリなどを指先で操作するよりも快適に操作することも出来ます。

 マウス操作は、ゲームのアプリなどでも有効なので、このゲームは小さなスマホの画面では見にくい、あるいは操作しにくいというようなものに対しても、この「HP Slate 21」ならば、大画面で見やすく、また、マウスによる素早い正確な操作で新たなプレイ体験が出来る場合もあります。

 値段も、このレビュー記載時点で、HPダイレクトの直販で39900円という、大画面とその性能を考えれば激安なものになっているので、何か単一の目的で使用するということでも十分その価値はあると思います。

 大画面のAndroidマシンという、ちょっと変わったジャンルの製品ですが、このコンセプトに惹かれ、気になるようならば、「HP Slate 21」はお勧め出来るマシンとなっているので、購入してみるといいと思います。

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